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河野眼科ホームページに寄せられた目に関する質問や相談にお答えするページです。なお、コメントを付けることはできません。河野眼科ホームページからお願いします。
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低濃度アトロピン点眼の裏事情


小学低学年の子供が学校の検診で近視を指摘され、眼科を受診したところ、「左眼0.2、右眼0.3、眼軸長24.5mm、乱視もあり、このままだと緑内障や網膜剥離になる可能性もある。」といわれました。そして、「近視の進行を少しでも抑制する目的で、低濃度アトロピン点眼(マイオピン)を使いましょう。」と言われました。しかし、「マイオピンは保険適応外なので、アトロピン1%点眼液をミドリンM点眼液で100倍希釈した点眼液を渡すので、毎日就寝前に1滴を点眼するように。」と言われました。

いろいろと調べた範囲では、「アトロピン1%点眼液をミドリンM点眼液で100倍希釈した点眼液」を治療に用いるという情報はありませんでした。低濃度アトロピン点眼は河野先生も近視抑制の治療として使用されているようで、ある程度の評価をされていると思います。一方、ミドリンM点眼液に関して、河野先生は以前のQ&Aで、「ミドリンにも、強くはないのですがアトロピンと同じムスカリン受容体をブロックする作用がありますので、それを続けることで近視の進行を少しは予防できると考えても間違いではありません。」と回答されております。

それで、近視の進行を抑制する目的で「アトロピン1%点眼液をミドリンM点眼液で100倍希釈した点眼液」を使用することに関して、河野先生にその効果と副作用に関してご意見を賜れば幸いです。


ミドリンM点眼液とアトロピン0.01%点眼液を同時に点眼するという事ですね。それはそれでいいんじゃないでしょうか。しかし、仮性近視はミドリンで早期に治癒しますが、アトロピンを続けるべき2年間、僅かな効果しかないミドリンを同時に続けるのは、無駄が多いような気がします。但し、同時に点眼して害があるわけではありませんし、副作用はミドリンの物だけです。アトロピンで副作用が増強するわけではありません。

子供達の近視の進行を抑えたいと願う眼科医は、皆さんその方法に悩んでいるのではないでしょうか。コンタクトで角膜を押さえつけるような恐ろしい方法もありますが、ここでは、確実な効果を期待できる低濃度(0.01%)アトロピン点眼について、その裏事情を公開します。

製品としての低濃度アトロピン点眼は、シンガポールからの輸入品であるマイオピンしか存在しません。価格は知りませんが、それを輸入業者から仕入れて販売している眼科が殆どです。自由診療で販売することになります。初診時の診察と点眼1か月分で5000円、3か月ごとの再診と点眼で10000円とか、料金は自由に決められます。診療側からすると、保険の縛りがありませんので、診療方法を誰からも咎められることなく、自由に行うことが出来ます。点眼の宣伝、医療機関の紹介も業者がやってくれます。手間もかからず結構な収益になるようです。

但し一つ大きな問題があって、保険診療と自由診療を同時に行うことが出来ません。例えばアレルギー性結膜炎があって、その診療のついでにマイオピンを販売することが出来ないのです。患者さんが一旦眼科の玄関を出て、再び来院してからでないと自由診療をすることが出来ません。このルールを、マイオピンを販売する全ての眼科が誠実に守っているかどうかは知りませんが、当院ではこのルールがあるために低濃度アトロピン点眼の処方を躊躇していました。高額であるだけでなく、患者さんにこんな面倒なことを強いるのは忍びないです。

別の方法がありました。アトロピンを無料で提供することが出来れば保険診療が可能になります。幸い、眼科処方用の1%アトロピン点眼液は廉価です。これを100倍に薄めて無料で提供すればいいのです。

方法その1 生理食塩水500mlボトルに1%アトロピン点眼液を1瓶5ml全て入れます。正確には生食495mlです。滅菌済み点眼瓶に無菌環境で小分けして、密封すれば出来上がり。容器代を負担していただいて提供できると思います。ただし、完全無菌状態で同量ずつ小分けするのは非常に厄介で、労力と工夫が必要です。防腐剤の入っていない点眼が同時に100~200本も出来ますので、保管にも注意が必要です。

方法その2 ソフトサンティアなどの既製の安価な点眼液に、マイクロシリンジと注射針を使ってアトロピンを正確に注入します。1本ずつ調合するのは細かい作業ですので非常に手間がかかります。当院では、クリーンベンチやバキュームシーラーを新たに導入して、完全無菌状態にして作業しており、品質には自信を持っております。ソフトサンティアの価格のままでの販売です。

方法その3 ミドリンなどの眼科で保険診療で処方される点眼に混入する。院内処方なら可能な方法です。完全無料です。方法その2と同様に手間はかかりますが、防腐剤入りですので点眼は長持ちし作成本数は少なくて済みます。ミドリンの場合は仮性近視という診断で処方されるわけですので、その診断が無ければ処方できません。但し、仮性近視には効果があっても、副作用が強く近視進行抑制作用の小さいミドリンを使い続けるのも、無駄が多いと考えられます。最初に書いた通りです。

他にも方法はありますが省略します。保険診療で低濃度アトロピン点眼を提供している眼科は、環境を整え、機材を揃え、時間と手間をかけて、利益を考えずにやっている良心的な眼科だと考えて間違いないと思います。

★ご質問は河野眼科ホームページから

by kounoganka | 2018-06-03 13:27 | くすり

湾曲して見える


軽度の緑内障があるため、2年ほど前から定期的に眼科へ通っています。他には、強度近視、飛蚊症、光視症などの症状があります。

6年ほど前に片目だけで縦線、横線、縦横の交差部分を見ると、やや湾曲していることに気づき、眼科を受診しました。
・右目で見ると、縦線がやや右に湾曲、線が交差する部分が完璧な直角に見えず、やや右寄りに 湾曲している。
・左目で見ると、縦線がやや左に湾曲、線が交差する部分が完璧な直角に見えず、やや左寄りに 湾曲している。
・アムスラーチャートで確認すると、見本のような真ん中の欠損や歪みはないが、凝視すると歪 んでくるように見える。
眼科を受診し、散瞳ありの眼底検査、OCT検査を受けましたが、変な膜もないし特に問題なしと言われ、それ以降気に留めていませんでした。

一週間ほど前に片目の見え方チェックをしてから、何となく気になりだし、眼鏡、コンタクト、裸眼(ぼやけるので至近距離で確認)でも確認しましたが、同じように見えました。 これは錯視の一種と考えてよろしいのでしょうか? 毎日見え方のチェックをしていたら、歪んで見えてくるような気がして、疲れてきています。 一か月ほど前に、飛蚊症が気になり、散瞳ありの眼底検査で特に問題ないといわれています。

毎年人間ドックでの眼底写真も受けてますし、緑内障のため時々視野検査とOCT検査も受けています。 (最後にOCT検査を受けたのは1年以上前ですが。) 来月に定期検査を受けに眼科へ行く予定なので、先生に質問してみようかと思いますが、錯視なのか眼に異常があるのか心配になってきています。 ちなみに、散瞳なしの眼底検査で黄斑変性症などはわかるものなのでしょうか?2か月に一度眼科へ通っているので、何か病気があったらわかるかな?と軽く考えていました。


錯視でもないし、目に異常があるわけでもありません。

視機能は10歳ぐらいまで成長し、網膜の各部と脳の各部の対応もその頃に完成します。網膜のある位置が刺激された場合は、脳も特定の場所が興奮し特定の位置に物が見えると判断します。この状態でアムスラーチャートを見ると、寸分の狂いも無くきっちり正確に見えます。と言うより、この時の見え方が寸分の狂いも無い正常な見え方だと脳は認識してしまうのです。

近視の場合、眼球は軸方向に延長し、近視が強くなっていきます。普通は、黄斑を中心にバランスよく延長し、網膜も全体に均等に伸展し、湾曲して見えるような事は起こりません。ところが強度近視の場合、必ずしも網膜が均等に伸展するとは限らないのです。例えば視神経乳頭を中心に延長した場合は、黄斑の耳側と鼻側で網膜の伸ばされ方に違いが起こり、見つめたものの右と左で長さが違って見えたり、連続したものが湾曲することもあります。網膜が伸ばされる程度が大きいほど、そこに写った物は小さく見えるのです。

具体的に、黄斑と視神経乳頭の間の網膜が伸展した場合、見つめたものの外側が小さく見えます。右目でアムスラーを見たと考えると、左の四角より右の四角が小さくなり、全体として連続して変化しますので、中央の縦線は「く」の字のように湾曲します。ご相談の表現がよくわからないのですが、この通りならこの説明の通りでしょう。

いろんな伸展のパターンがありますので逆のパターンも考えられます。また、眼軸長の伸び方によっては、網膜面の傾きが変わり、大きさが変わって見えることもあります。プロジェクターでスクリーンに映像を投影する時、斜めに投影すると大きく映ってしまうのと同じです。

ちなみに、散瞳なしの眼底検査でも黄斑変性症などは分かります。散瞳すればもっと分かります。OCTを使えばほぼ確実です。けれどもOCTを使っても診断しかねる所見もありますし、OCTを使っても判断できない医師も少なからず存在します。

★ご質問は河野眼科ホームページから
by kounoganka | 2018-05-12 14:20 | 何かが見える

病的近視


病的近視はジオプター-8Dの人の9割に起こると書いてありましたが、-6Dなどの強度近視の人にも病的近視の人は少なくないのでしょうか?


病的近視は近視の強さだけで決まるものではありませんので、どんな答が返ってきても安心できないでしょう。眼科受診して説明を聞いてください。

★ご質問は河野眼科ホームページから
by kounoganka | 2017-06-27 11:02 | 視力・斜視

測定時にどの距離にピントが合っているか


オートレフ測定検査時に眼科やメガネ店で測定すると、測定値がバラバラになります。両眼共裸眼視力0.3から0.4で近視に弱い乱視があり、メガネ度数両眼共-1.00(矯正視力両眼1.0)、コンタクト度数両眼共-1.00(矯正視力1.0から1.2)です。

オートレフ測定値左目は度数と同じ値が出ますが、右目測定値は乱視が-0.5から-0.75の値は一定していますが、近視の値が-0.00から-1.25と差が大きくがあります。4/9日の日曜に5軒メガネ店で測定して貰いましたが、2軒だけ、メガネ度数と同じ値が出ましたが、他3軒は、近視度数が-0.00から-0.50と計測されました。

実際に-0.50の度数では見ないです。 最終的には両眼共-1.00の結果になります。度数があっているので不安は解消されますが、オートレフでなんで右目だけ測定値が安定しないのかが不安です。右目はケガをした事などはありません。

小学6年の時に眼科で詳しく検査がしたいと言われボヤットする目薬を点眼されてオートレフで測定された後から恐怖になったのが今までも鮮明に覚えており、眼科やメガネ店でオートレフで測定されるのが恐怖感があります。オートレフで測定する時に今、使用している度数がしっかり測定されるには、僕自身の測定中は、どのようにしていれば良いですか?

オートレフでしっかり測定されない事が不安です。長文ですいませんがお願いします。


なぜ「今、使用している度数がしっかり測定される」必要があるのでしょうか。別に度数が少々違ってもいいんじゃないでしょうか。メガネとかコンタクトで良く見えて快適であれば何も問題ありません。オートレフのことなんか忘れてください。参考にしかならない測定器のデータは無視して構いません。5軒のメガネ店を「はしご」する様な馬鹿なことは今後慎んでください。

人間の目の屈折度数は常に変化しているのです。その変化する度数の一瞬を切り取って数値にするのがオートレフの役割です。別の言い方をすれば、測定時にどの距離にピントが合っているかを測るのがオートレフです。例えば、0.00と測定されたときは遠くにピントが合っていた時、-1.0と測定されたときは1メートルの距離にピントが合っていた時です。

オートレフを覗いたときに、遠くを連想させるような風景が見えます。また、遠くにピントを合わせるように仕向けるためのレンズも仕込まれています。測定眼が最大限遠くを見た時の度数を調べるための心理的作戦です。それでも人間は近くを見てしまいがちになり、近視が強く測定されてしまうのです。近視がなくても測定時に50センチの距離にピントを合わせていたら、-2.0ジオプターの近視と判定されてしまうのです。ちなみに自分(院長)自身は、+1.0ジオプターの遠視なのですが、+1.0から-5.0ぐらいまでオートレフの測定値を自在に変化させることが、以前は出来ました。

右眼の測定値が-0.00から-1.25の件ですが、上の理由から近視の一番緩いデータを採用するべきなのです。とすると、右眼は近視がないという事になりますが、乱視がありますので、乱視の代わりに近視のレンズを使用している状態だと思ってください。こう書くと、また心配の種が現れたように感じるかもしれませんが、はじめに書きましたように、快適であればそれで良いのです。乱視をきっちり合わせる必要はありません。

★ご質問は河野眼科ホームページから
by kounoganka | 2017-04-15 16:00 | 眼科検査

緑内障の考え方


飛蚊症の症状があったたため、自宅近くの眼科クリニックを受診したところ、右が初期、左が中期の正常眼圧緑内障と診断されました。治療開始前の眼圧は、両眼とも10.5~13.0でした。

 トラバンズ、コソプトを点眼していましたが、視野進行(右マイナス1、左マイナス2.7)が認められたため、○○大学病院での精密検査を紹介され、強度の近視による緑内障との診断で、上記の点眼薬にアイファガンが追加となりました。

 その後、掛かりつけの眼科クリニックに戻り、治療を続けていますが、クリニックの男性医師は、「視野進行は止まるだろう」とのことですが、同じクリニックの女性医師は、「もう少し様子を見ないとなんともいえない」とおっしゃっています。視野は3ヶ月に1回の検査で、2年以上測っています。

 現在、眼圧は両眼とも10.5~11.5と上がらず下がらずで推移しています。強度の近視が要因であれば、視野進行はないと思うのですが、どちらの医師の話が正しい判断なのでしょうか。大学病院では、「近視は進行することはあるだろう」としか言われていません。

 また、眼圧が原因ではないのに、このまま点眼薬を続ける必要があるのでしょうか。どうかよろしくご教示ください。


難しい問題ですが、点眼を続ける必要があります。緑内障というのは、眼圧を下げれば進行が止まる、または遅くなる病気なのです。いかなる原因であっても、眼圧を下げることが治療の第一選択です。ですからその緑内障が「強度の近視が要因であれば、視野進行はない」というのは間違いです。

もし「強度近視の変化だけで緑内障の変化はない」という診断であれば、眼圧を下げる必要はありません。それを確認するために大学病院へ紹介されたんじゃないでしょうか。その結果、緑内障だと確認できたために点眼の追加もされたのでしょう。

一般的に、正常眼圧緑内障というのは原因不明の病気なのですが、ある程度、原因が推測されているものがあります。その中で、強度近視によるものは、眼軸の延長によって網膜が薄くなることに加えて、視神経乳頭部に曲げようとする力が加わって、つまり物理的な要因で循環不全を起こし視神経が変化を起こすと考えられます。電源プラグとコードの境目を強く曲げると断線しやすくなるのと同じと考えられます。原因がそれであっても、眼圧を下げることで、内部からの圧力による機械的損傷を抑えることで進行が抑制されるなら、緑内障として降圧することは理にかなっています。

少し発想の転換をして、下のように考えると判りやすいかもしれません。あくまで「考え方」ですので数値はあてになりません。

緑内障は色んな要因で視神経に損傷を起こす病気です。その代表的な要因が眼圧です。眼圧が高いほど視神経は損傷します。その影響力を数値(ここではAとします)で表すと眼圧7mmHgならA=1、10mmHgならA=2、15mmHgならA=3、20mmHgならA=5、30mmHgならA=10、50mmHgならA=20、というように考えてください。

年齢も大きな要因です。10歳ならB=0、20歳ならB=1、40歳ならB=2、50歳ならB=3、60歳ならB=4、70歳ならB=5、とでも思ってください。

実は血圧も関連しているのです。収縮期血圧が100ならC=2.5、120ならC=1.0、130ならC=0.5、140ならC=0、というように血圧が低いほど緑内障は起こりやすいと言われています。

遺伝も影響大です。血縁に全く緑内障が無ければD=0、父方のみに複数の緑内障があればD=2、両親とも緑内障であればD=7ということにしてみましょうか。

目の運動は実は緑内障には悪影響があります。目を上下左右に大きく動かすと、視神経と眼球の接続部分が横に引っ張られ損傷を起こすことがあると考えられます。そのような運動をしない人はE=0、する人はE=1、常習する人はE=2。

化学調味料のグルタミン酸ナトリウムも悪影響があるとする説があります。摂取量の蓄積によってF=0~4ぐらいまであると思ってください。

問題の近視です。正視の人はG=0、-3DでG=1、-5DでG=2、-10DでG=4、-20DでG=7、とでも考えましょう。実際には眼軸長で決まるのですが、わかりやすいように屈折度数です。

その他の未知の要因をHとして0~5ぐらいと考えます。

A+B+C+D+E+F+G+H が10を超えるようなら緑内障になる、または進行するでしょう。

という風に考えれば、要因の一つとしての眼圧を下げることに意味があると納得できると思います。

★ご質問は河野眼科ホームページから
by kounoganka | 2017-03-16 11:45 | 緑内障

眼球は単純なカメラです


早速のお返事をいただきありがとうございました。丁寧にわかりやすく説明して下さり安心しました。

母のように強度近視の人達は白内障手術後、皆が極度に大きく見える訳ではないですよね。同じ手術をしても何が原因でこういう事が起こるのでしょうか?


いいえ。同じ強さの近視でも、角膜曲率半径、前房深度、眼軸長等は違いますので、全く同じとは言い切れませんが、皆が同じように大きく見えています。少なくとも網膜上では同じように大きな像が写っています。

但し、大きいと感じるかどうかは話が別です。その人の感じ方次第で、大きく見える人があったり普通に見える人があったりするという事です。特に今回のように左右の比較が出来る状態では確実に大きく見えます。見えた通りですのでそれがその人にとっての真実ではあるのですが、基準を何にするかによって結論が変わります。

本来の見える大きさの基準が何なのかを強いて決めるとすれば、メガネの発明されていなかった時代まで遡っても通用すると考えると、屈折状態にかかわらず裸眼状態の目で見える大きさでしょうね。

正視の人は問題ありません。近視が強い場合、裸眼ではぼやけていますが、ぼやけた状態でも基準の大きさで見えているのです。ぼやけているから大きさがよくわからないのです。それを凹レンズで矯正するためピントの合った状態では小さくなってしまいます。

逆に遠視の強い人は、ぼやけた裸眼で見える大きさが基準のはずですが、やはりこの場合でもはっきりと大きさは確認できません。普段強い凸レンズで見ますので、大きく見えるその状態が普通の大きさだと感じているはずです。

つまり、裸眼ではぼやけた普通の大きさに見える眼も、強いレンズで矯正することによって本来の大きさよりも大きく、または小さく見えてしまい、それがその人にとっての基準になってしまうのです。その結果、白内障手術で眼内レンズを入れて本来あるべき状態に矯正されても、今まで慣れ親しんだ見え方からはかけ離れてしまい、異常が起こっていると感じてしまうのです。

眼球は単純なカメラです。近視が強くて奥行きの長いカメラには、焦点距離の長いレンズが必要で、フイルムに映る像は当然大きくなります。脳がそれを普通と感じてくれればそれで良いのですが、眼鏡などで矯正された普通でない目を基準にしている限り、普通と感じてくれないでしょう。

★ご質問は河野眼科ホームページから
by kounoganka | 2017-02-28 15:02 | 白内障

両眼白内障手術をすべき


早速のお返事をいただきありがとうございます。先日、白内障手術後、物が大きく見えるとご相談させていただいた者です。前回は省略しすぎて、肝心なことを書いておらず、申し訳ありませんでした。

母は強度近視で日常はずっとコンタクトレンズをしていました(ー10)。眼鏡は夜だけかけていたので、眼鏡では実物より物が小さく見えること、コンタクトレンズの見え方は実物とあまり大きさが変わらないことも理解しています。

眼内レンズは、先生から焦点距離30㎝が良いと言われ、近くに合わせました。術後、まぶしさや色調変化にはすぐ慣れましたが、物が2割増に大きく見えることが受け入れられないようです。Sサイズの物がLLサイズに見えるので、物が選べないです。感覚が変わりすぎて買い物ができません。

不安をあおる人は誰もいませんが、今までと見えるサイズが違いすぎて、恐怖心が消えないようです。趣味の書道も半紙が大きく見えすぎて、文字が大きくなり手につきません。
先生が大きく見えることは良いことじゃないですか、と前向きにおっしゃって下さっていることはありがたいですが、今はまだ、もう片方の目の手術をためらっています。こんな気持ちの整理もつかないまま、手術を受けられないと嘆いています。

今は一日中、拡大鏡を通して見ているような世界ですが、本当に慣れてくるのでしょうか?眼内レンズを入れないで、水晶体の濁りだけを取る手術もあるのですか?話が飛んでしまって、申し訳ありません。


眼内レンズの度数の選択も含めて手術は完璧ですが、術後の左右のバランスが悪すぎるのでしょうね。手術をしていない眼の見え方を基準に考えてしまいますので、2割増し状態は変化しないでしょう。手術をしていない眼が見えている限り、この状態は決して改善しません。受け入れてください。

もう一方の眼も、出来るだけ早く白内障手術を受け、両眼とも同じように大きく見えるようにすべきです。両目とも大きく見えるようになれば、元の大きさを忘れて、それが普通になります。

まずは手術の準備として、手術をした眼だけを使って日常生活を送れるように訓練すべきです。十分お若いですので、必ず慣れてきます。慣れそうな兆しが少しでもあれば早急に手術を申し込みましょう。

水晶体の濁りだけを取る手術というのは、昔はそれが普通で、水晶体という濁ったレンズを取ってしまいますので、術後は強度遠視になり、強い凸レンズの眼鏡が必要です。眼鏡がなければ世の中100%ピンボケで、掛ければ凄く大きく見えます。水晶体を取らずに濁りを取る方法はないのです。

但し一つだけ方法が無くはないです。現在の人工水晶体の代わりに、元の濁った水晶体と同じ同数の人工水晶体を入れるのです。入れ替える手術ができるかもしれません。見え方は、元通り強度近視です。反対の眼と同じです。10センチの距離にピントが合います。しかし、普通こんな眼科的に非常識な手術はしません。

★ご質問は河野眼科ホームページから
by kounoganka | 2017-02-25 13:11 | 白内障

裸眼視力の低下


子どもが結膜炎で眼科受診したのですが視力が1.0と1.2でした。去年測定したときは両目2.0でした。(どちらも途中まででなく見えるところまで測定してもらいました)

お医者様に確認したところ、2.0は見え過ぎであり、きちんと見えているので大丈夫と言われました。とは言え私が近眼なんで子どももこのまま視力が下がらないか心配です。大丈夫でしょうか?

また最近の子どもの視力回復はどのような方法があるのですか?


眼科で「視力」といえば矯正視力のことですが、ご質問には何とも書かれていませんので、裸眼しか測定しない、矯正を省いた不十分な検査と判断し、裸眼視力と考えて回答します。

2.0が1.0に低下しているなら、単純に近視が原因ではないかと捉えがちですが、必ずしもそうとは限りません。結膜炎がきつくて角膜に傷ができて、視界が霞んでいるのかもしれません。結膜炎がきつくて、瞼の裏のぶつぶつが角膜を圧迫して屈折状態が変わったのかもしれません。裸眼視力だけでは判断できないのです。

2.0は見えすぎではありません。2.0見えるのが理想です。ただし、近視の眼鏡を少し強めに処方した場合も2.0見えたりしますが、もともと近視の眼に対する処方ですので、少し緩めに処方するのが通例です。それより、同じ条件で測定し2.0見えていた目が1.0しか見えなくなったのであれば、「きちんと見えている」はずが無いと思いませんか。「それなりに見えている」が正しいと思います。しかし、もしかしたらただ単に、本人が視力検査に飽きて、返事がいい加減になってしまっただけかもしれません。

「大丈夫でしょうか?」という質問は実はものすごく難しいのです。視力低下の原因がわかりませんので、さらに低下するかどうかは当方には分かりません。近視であったとしたら進行すればメガネを掛けさえすればよく見えますので「大丈夫」です。近視が進むという事は、視力(矯正視力)が下がることではありませんので「大丈夫」です。つまり、眼科で言われた「大丈夫」は「近視はまだ眼鏡が必要なほどの強さではなく、それ以外の視力に影響する病気も無いので大丈夫」という意味ではないかと思うのです。

「視力回復」というのが「近視を治す」という意味なら、点眼で治る仮性近視以外は「そんな方法は存在しない」と言うのが正しいでしょう。「視力回復」というのが「近視は軽減しないが裸眼視力を回復」という意味なら、心因性視力障害や視力に係る病気は眼科で対処しますが、巷では胡散臭い業者や書籍など、或いはウェブサイトなどに、ウソ情報があふれています。中には眼科医がかかわっているものもあったりして、素人には嘘かどうか判別困難なものもあります。ご注意ください。

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by kounoganka | 2017-02-21 17:51 | 視力・斜視

病的近視?


私は近視がとても強くD-8.0と-8.5です。これは病的近視なのでしょうか。また、脈絡膜萎縮があると病的近視なのでしょうか。回答お願いいたします。


わかりません。近視の強さで決まるものでもありませんし、網脈絡膜萎縮の有無で決まるものでもありません。実際に眼底検査をして総合的に評価します。病的な変化が眼軸の延長に起因する場合に、病的近視と表現することがあります。また、ここまでは正常、ここから病的近視と線引が出来るものでもありません。

-2.0ジオプターの軽い近視でも、脈絡膜萎縮が強く視野が欠損している人もありますし、-10.0でも近視性の変化が全く起こっていない人もあるのです。

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by kounoganka | 2017-02-18 16:13 | 網膜・脈絡膜

視野欠損と強度近視


現在、原因不明の右目視野欠損と強度近視で悩んでいる者です。

一部視野欠損に気づいたのは4年ほど前です。視界の中心から左上側の一部(直径5mmほど)ですが、1文字ほど見えません。すぐに近所の眼科へ受診し、検査を受けました。現在も、その病院にお世話になっています。

眼科医師からは、「視野検査で自覚している箇所に欠損あるが原因はわからないから当分半年に1回ぐらいは検査して様子見る」と言われ、現在までに7回~8回ほど検査を受けています。

また、視野欠損に気づく数年前から、片頭痛が起きているので眼科医師に片頭痛のことも伝えました。眼科医師から脳神経外科を受診するよう勧められたので、脳神経外科を受診しMRI検査を受けました。脳神経外科の医師からは「脳に異常はなく、視神経にも画像見る限り異常ない」と言われ安心しました。

先月、眼科医師から検査後に「今までに数回視野検査などを行い欠損の状況などみてきているが、初回の検査と変わっていないので今のところは大丈夫だと思うが、強度近視なので、年を重ねていって近視が進むと将来的に欠損の部分が広がったり歪んで見えたりすることはあるかもしれない。変な見え方したらすぐに来院してください」と言われ、気になっています。

眼科医師に 現在ある視野欠損の原因が強度近視にあるのではと聞いてみましたが、「それもないとはいえないが・・・」と返答に困っているようだったのでそれ以上聞けませんでした。原因不明の視野欠損ということですが、強度近視が原因で、私のような一部視野が欠損しているということはありえないのでしょうか?

片頭痛が起こる前に必ず一時的な視野欠損が起きますが、原因不明の視野欠損の見え方と似ている部分もあり、もしかしたらこの片頭痛の影響が少なからずあるのではないかと思ったりもします。お忙しいところ申し訳ございませんが、河野先生のご返答いただけましたらうれしく思います。


網膜の一部か脳の一部に機能していない部分があるのでしょうね。4年以上変化がないのなら、原因が何であれ心配は要らないでしょう。治癒または固定した状態だと思われます。

片頭痛は脳血管の収縮で閃輝暗点がおこり、拡張で頭痛が起こります。もしかしたら、その領域の一部に小さな脳梗塞が起こったのかもしれません。OCTに比べ遙かに大雑把なMRIでは細かな異変は見つけられないのです。

「原因が強度近視にあるのでは」というような単純な質問は、眼科医にとっては難しすぎます。一言で「わかりません」あるいは「かもしれません」といえば済むのですが、説明しようとすれば困ってしまいます。

強度近視が原因で網脈絡膜萎縮がおこり視野が欠損することはよくあります。また、強度近視が原因で網膜剥離が起これば、当然視野は欠損します。しかしこれらは見れば分かります。診ても判らないから原因不明なのです。強度近視からは様々な問題が起こる可能性があるのですが、それを全て確認することは不可能に近いことなのです。世の中すべての事象に原因はあるのですが、ほとんどの事象で原因は不明なのです。

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by kounoganka | 2017-02-18 16:11 | その他の疾患