外傷性散瞳が治らない |
Q 今年2月に衝突事故にあい、右側頭部を窓に強く打ちました。(脳MRI異常なし)2ヶ月後、左目に異変がでてきました。 *物の距離感がつかめない *2重に見える *左目の周りに少し痛み・違和感がある 地元の眼科で診察してもらった結果、左目の瞳孔に光をあてても縮小しないとの事です。病名は(眼球打撲による外傷性散瞳)治療は就寝前の点眼(サンドールMY点眼液0.4%)言われた通り治療を行って来ましたが、未だに治りません。 今月、眼科に行って来ましたが、先生が面倒になったらしく(保険会社に出す診断書など)事故診療を打ち切られ、左目に対して・・・「元々、瞳孔が大きいのかも知れない。ストレスや過労から来てるのかも。左目が効き目なんだよ」と言われました。事故の前にも診察してもらった事がありましたが、そんな事、一言もいってませんでした。他の眼科でも言われた事はありません。それに効き目は右目です。私は後遺障害認定の紙を書いてもらいたかったのですが、先生に後遺障害にはならないと断言されてしまいました。 外傷性散瞳は治るのでしょうか?また、後遺障害認定は難しいのでしょうか? A 例えば労災の場合「眼(眼球及びまぶた)の障害に関する障害等級認定基準」というのがありまして、その中に、「1眼の瞳孔の対光反射が著しく障害され、著明な羞明を訴え労働に著しく支障をきたすものについては、第12級を準用すること。1眼の瞳孔の対光反射はあるが不十分であり、羞明を訴え労働に支障をきたすものについては、第14級を準用すること。」という項目があります。ですから、交通事故の場合もこれに準じて等級の認定は可能ではないかと思います。 ただし、実際に診察した医師が、何ヶ月間かの診療にもとづいて、事故とは関係が無いと判断したのなら、それに従うしかないと思います。しかしもしかしたら、別の眼科で改めて診て貰った場合、事故との因果関係が認められるかもしれません。事故以前に受診したことのある別の眼科を受診するのも、方法の一つかもしれません。そこで、瞳孔異常が以前に無かった事が確認できれば良いのですが。 治るかどうかですが、治る場合も治らない場合もあります。治る場合は放置しても治ったりします。また、事故の既往が無いのに瞳孔の対光反射の弱い人は、確かに時々あります。症状の無い場合は、それについて特に説明をしないこともありますよ。 ★ご質問は河野眼科ホームページから |
by kounoganka
| 2008-11-25 18:08
| 外傷
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