緑内障予備軍でしょうか |
Q 勤務先の健康診断で左眼に「視神経乳頭陥凹拡大」が認められ眼科に診察に行ってきました。眼底・眼圧(右18・左21)・簡単な視野検査の結果、数値が正常範囲内なので1年毎の検診で様子をみるようにと言われました。 こちらのHPから、視神経乳頭陥凹拡大には、生理的なものと、いわゆる緑内障予備軍と言われるものがある事を知りました。もし私の症状が緑内障予備軍と言われるものであった場合、これ以上眼圧を上げない為の予防的治療は必要ないのでしょうか?このまま放置して1年後に「緑内障です」と言われても何か納得できない気がするのですが・・・。 健康診断は毎年していますが、異常があったのは今回が初めてです。50歳女性です。よろしくお願い致します。 A 健診でも眼科でも左の眼圧が有意に高く、左眼にだけ「視神経乳頭陥凹拡大」があったのなら、左は緑内障として治療を開始しても悪くはないと思います。眼科医にとっても患者さんにとっても安心です。 しかし、眼圧、視野、視神経等全てが正常範囲に収まっているなら、まだ緑内障ではないとして、経過観察でも良いと思います。1年で進行するとしても僅かです。治療にかかる費用も馬鹿になりませんし。 けれども、何年か経ったら緑内障に移行する可能性が右より高いと思いますので、面倒でなければ、早期に治療を開始してもいいと思います。 結局どうしたらいいのでしょう。 >このまま放置して1年後に「緑内障です」と言われても何か納得できない気がするのですが・・・ 1年後にそうなる可能性は高いと思います。と言いますのは、1年後にもやはり左の眼圧が高いなら、(たとえ視神経乳頭に変化がなくても、1年間高眼圧にさらされた状態ですので)いくらのんびりした先生でもさすがに心配になってきます。全く変化がなくても、治療が必要になる可能性が高まるということです。ですから、ご心配ならば、点眼を開始したいと眼科で申し出ればいいんじゃないでしょうか。 >健康診断は毎年していますが、異常があったのは今回が初めてです。 前年の眼底写真と比較しながら判定することはしません。ですから、変化があったかどうかは判りません。片目だけの判定では、正常とも異常とも取れる視神経乳頭は多いですよ。前年まで片目で今回は両目だったとすると、左右差が大きいとたいてい引っかかります。 結論としては、眼科医と十分に話し合う事、これに尽きます。 ★ご質問は河野眼科ホームページから |
by kounoganka
| 2008-07-03 13:00
| 緑内障
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