目の前にぶら下がる炭の塊 |
健康教室 第5回 Q マスカラやアイシャドーなどの化粧品は目に何か影響がありますか? A 化粧品による皮膚のアレルギーも考えられますが、目に入らない限り、目への直接の害はありません。ですから、とにかく目に入れないように注意しましょう。 しかし、診察室の生体顕微鏡で見ると、マスカラはまつげに絡みついた炭の塊そのもので、「きれい」からは程遠い代物です。そんな物が目の前にぶら下っていたら、いつか目に入るのではないかと心配でたまりません。信じられないかもしれませんが、マスカラをしている患者さんで、マスカラがまつ毛だけについている人を見たことがありません。まぶたの皮膚についているのはまだしも、多くの方が(はからずも)目の中に入れています。たいていは小さいので異物感も無いのでしょうが、上まぶたの裏に入り込んで取れなくなり、角膜の傷の原因になったりもします。コンタクトに付着したマスカラを、磨いて取ることもあります。 マスカラは若い方に多いのですが、年配の方はファンデーションと思われる肌色の粉が涙と混ざり、あたかも水に「きなこ」を混ぜたような状態で漂っている事があります。涙の通り道が詰まる原因とも言われていますので、注意が必要です。 化粧品ではありませんが、微粒子(スクラブ)の入った洗顔料も問題で、洗顔後に異物感が現れてとれないと言う方の多くで、上まぶたの裏に入っている丸い半透明のスクラブを見つけます。 ★ご質問は河野眼科ホームページから |
by kounoganka
| 2006-11-10 17:17
| 異物
|
<< 目薬の注意点 | 耳鼻科での点眼処方の落とし穴2 >> |