硝子体の変化による症状でしょう |
Q 視野検査で盲点が大きく、強度近視からくるものか緑内障かの定期検査を2か月に一度しています。 20日ほど前から症状があらわれました。いずれも右目です。 1.右目の右端に直径2,3ミリの黄色い光が見え、反時計回りに顔を一周して戻り、消えます。 光視症のように光が走るのではありません。 2.右目全体にブラウン管テレビを見ているようなちらつきを感じます。 右端がひどく、目を閉じていても右端のちらつきは光のように感じます。 両目でみていても感じます。 3.両目を閉じ、右目のみ開けると視野に雲がかかっています。明るく景色が判別できるのは左上の写真の横Uの内側くらいです。じっとしていると雲が切れ上、下、右へ流れ明るくなり景色も見えるようになります。見えてくるまで30秒以上かかります。 硝子体剥離の前後にはこれに似たことがあるのでしょうか? 受診して眼底検査、視野検査などしましたが 大きな変化なしとのことで経過観察です。 特に2については日常生活にも支障が出ています。河野先生、どうかお力をお貸しください。 A 1.光の無いところに光が見えていますので光視症です。光を目で追うと顔を一周するように動くのでしょうか。硝子体が網膜を引っ張る位置が連続して変わればありうることです。一点を見ていても光が勝手に一周するのでしょうか。目を動かした直後なら硝子体はしばらく動いていますので、それもあり得ます。 2.そういうことを訴える方は時々いらっしゃいますね。「砂嵐のような霧雨のような」と同じようなものでしょうか。「目を閉じていても右端のちらつきは光のように感じ」るということから、光視症の一種かも知れませんね。 3.雲のような物は硝子体中の濁りでしょう。しかし30秒は長いですね。この部分は凄く不可解です。 硝子体は老化現象で徐々に変化します。収縮して線維が固まったり、空洞が出来たり、液化したりというそれ自体の変化以外に、後部硝子体剥離という全体としての大きな動きを起こします。それによっておかしな見え方をするというのはよくあることですが、眼科受診して網膜に異常が無いことが確認できれば、そういうものだと悟るしかないと思います。たとえ原因が分からなくても。 ★ご質問は河野眼科ホームページから
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by kounoganka
| 2019-09-13 10:30
| 何かが見える
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