OCTで赤表示だが緑内障でない |
Q 7年ほど前に視神経乳頭陥凹拡大と健康診断で言われ、精密検査で眼科に行きました。 そこでOCTを行い、赤色が目立つ結果になりました。視野検査と眼圧は異常なしです。毎年定期健診で、OCT、視野検査、眼圧の検査を行ってきましたが変化はないです。 質問なのですが、OCTが赤色の場合でも緑内障でない可能性はあるのでしょうか? また長年変化がないのですが、緑内障でないと考えていいのでしょうか? A OCTの検査結果の赤表示は、標準的な網膜神経線維層の厚みより薄いことを表しています。それがあるだけで緑内障というわけではありません。異常なしなのに赤表示がある場合も多いです。緑内障の特徴的な変化があれば緑内障と診断しますが、判断に迷う場合も結構あります。 また逆に、全周緑表示であっても緑内障のこともあります。緑はあくまで正常「範囲」という意味でしかなく、正常範囲の中で緑内障性の変化が進行してきた場合は緑内障と診断して差し支えないでしょう。機械任せにしていたら、この場合は見落とされてしまいます。 長年変化がないという事は、緑内障でないと考えて差し支えありません。或いは、緑内障だけれども進行しておらず、現在は点眼の必要が無いと判断する場合もあります。 眼科医の知識と経験と洞察力が問われるのです。 ★ご質問は河野眼科ホームページから
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by kounoganka
| 2019-04-17 17:32
| 緑内障
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