緑内障診療ガイドライン |
Q 緑内障で6年ほどキサラタン点眼で治療中です。眼科での経過観察で空気眼圧計で毎回測定しているのですが13~20位できています。 アプラネーション眼圧計での測定は2回目か3回目の時に一度だけ測定して以来行っていません。河野先生のQ&Aブログで空気眼圧計についての回答をいくつか拝見して不安に感じましたが、空気眼圧計での経過観察は無意味なのでしょうか?他に毎回診察での眼底検査(倒像鏡)や年1回のOCT検査を行っていますが大きな変化なくきています。 A 誰でも検索すれば見つけられますが、 日本眼科学会 緑内障診療ガイドライン(第3版)を引用しますと、 Goldmann圧平眼圧計(アプラネーションのことですね)は、臨床的に最も精度が高く、緑内障診療において標準的に使用されるべき眼圧計である。Goldmann圧平眼圧計では、Schiotz眼圧計に代表される圧入眼圧計とは異なり、測定値が眼球壁硬性の影響を受けにくいという利点がある。 (中略) 非接触型眼圧計(ノンコンのことです)は測定手技が簡単であるが、スクリーニング目的に限定して使用されるべきである。測定値には角膜の物理学的特性の影響があることが知られ、例えば、角膜が薄いと眼圧が低く、角膜が厚いと眼圧は高く測定されることが知られている。 となっています。「スクリーニング目的に限定して使用され」ていない現状があるために、このような記載があるのでしょう。眼科の診療内容というのは眼科学会の方針に従わないければならないというわけではなく、それぞれの医師の裁量が認められています。当方は緑内障診療ガイドラインに全面的に賛成で、その立場で意見を書いておりますが、ノンコンを使う医師にも、それなりの根拠があるのでしょう。どうしても気になるようなら、尋ねてみてはいかがですか。 ★ご質問は河野眼科ホームページから |
by kounoganka
| 2015-02-03 16:16
| 緑内障
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