ポスナーと立ちくらみ |
Q 4月に右目の眼圧が上がり、原因不明のまま大学病院でレーザーでの虹彩光凝固術で穴を開けました。その後、一度ひどい霧視や虹輪視でポスナーシュロスマン症候群の診断となりました。 穴を開ける前によく立ち上がった時に右目が数秒真っ暗になっていましたが、レーザー後はそれが無くなり安心してましたが、先週あたりからまたそのような状態になりました(程度は以前ほどでは無いけど)。 手術した大学病院で「穴が塞がる人も居る。そしたらまた開ける事はできる。時々見ると良い」と言われてたので心配になり今日、個人眼科に受診して穴が塞がって無いか診てもらいましたが「程度もあるし開けた先生にしかわからない」と言われました。開いてるかどうかもわからないとの事です。そういう物なんでしょうか。 大学病院は気軽には行けませんし一生通う事もできません。レーザーの穴は開けた医師しかわからないのですか? それと立ち上がりに右目だけ真っ暗になるのはポスナーの症状では有り得ないと言われました。ネットでポスナー患者のブログ等を見るとよく同じように立ち上がりの真っ暗の方が多くいらして、「ポスナーの発作症状」として書かれていますので私はそうだと思ってましたが、「ネットで見る物は忘れて下さい、そんな症状はありません。全く無関係です。」と叱られてしまいました。確かにネットの情報をうのみにするのはいけませんが、同じ病気の方たちが同じ症状なら全く無関係だとは思えないのですが、先生の仰るとおり切り離して考えた方がいいのでしょうか? 立ち上がりの真っ暗は関係無いけど今日、眼圧が高めなのでコソプトを出されました。 A 現在の眼科への通院を続けてください。大学病院を受診する必要はありません。 レーザーで虹彩に穴を開けるのは、閉塞隅角緑内障の場合で、はじめはそうに診断したのでしょう。それでも眼圧が上がったために、ポスナーシュロスマンという正しい診断が確定したのでしょう。ということは、本来、虹彩に穴を開ける必要は無かったのですが、それをしておいたおかげで、確定診断に到ったのでしょう。 また虹彩の穴は、術者が器具を使って見なければ分からない角度と大きさなのでしょう。穴が開いているかどうかは、普通は、眼科医ならば誰が見ても分かるのですが、このようなことも絶対在りえないとは言い切れません。確定診断がポスナーだけならば、穴が開いていなくても問題ないのですが。 ポスナーシュロスマンの症状は、虹彩炎による見え方の変化と、高眼圧で起こる角膜浮腫による見え方の変化。及び痛みの一種です。立ちくらみ(?)のように、一時的に真っ暗になるのは、眼への血流が途絶えた時の症状であり、ポスナーでは起こりません。しかし、片眼の眼圧が高い状態で起立性低血圧が起これば、眼圧が高いために眼内に血液が送り込まれなくなり、症状が出てもおかしくないとは思います。単なる想像です。本当に起こるかどうかは検証していません。 もし心配であれば、脳、心臓、血管なども調べてもらうと良いでしょう。 ★ご質問は河野眼科ホームページから |
by kounoganka
| 2014-09-01 17:50
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