盲点近くの視野欠損の自覚 |
Q 両眼の盲点近くの視野欠損の自覚と視界のぶれるようなゆれるような感覚で大学病院の眼科を受診し、目薬をしての網膜の写真、医師の光を当てての眼の診察、視力、視野検査をしましたが、異常はありませんでした。緑内障か網膜の異常と思っていたのですが、眼科的には問題が見当たらないとのこと、脳の中の異常で出てくる異常も見当たらないとのことでした。 視野欠損は左右対称で、左目ですと左手の掌を向こうに向けて指を開いて伸ばし、視点を親指に持ってゆくと小指が見えなくなり、右目ですと右手の掌を向こうに向けて指を開いて伸ばし、視点を親指に持ってゆくと小指あたりが見えません。 視界のゆれは、本棚のびっしりとした本など、直線のものを見ると小さく揺れているように見えたりします。CTなどはとっていません。原因は眼でなく脳のほうなのでしょうか。とても不安です、御回答よろしくお願いします。 A 「両眼の盲点近くの視野欠損の自覚」ではなくて「両眼の盲点の自覚」です。しかし上手い方法を見つけましたね。感心しました。もちろんこれは全く異常ありません。当然の事です。 視界のゆれは、脳というより精神的なものが影響しているのではないでしょうか。ここでちょっとかわった話をしましょう。実は人間の目は常に小刻みに揺れているのです。それは、目というものが動くものしか認識できないからなのです。その証拠に、糖尿病性網膜症などで網膜に何百発もレーザー光線で斑点状に見えない部分を作っても、斑点状の視野欠損を自覚する人はいません。網膜そのものを焼くために、その部分が網膜に対して動かないからなのです。普通、盲点を自覚しないのもそのためです。 ★ご質問は河野眼科ホームページから |
by kounoganka
| 2011-02-04 15:16
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