カメラのフラッシュの影響 |
Q 赤ちゃんの写真を撮る場合、フラッシュをたいてしまうと、将来赤ちゃんの視力低下や障害などの原因になってしまうのでしょうか? 生まれてから今までフラッシュを使用してきてしまいました。かれこれ1000枚くらいは撮影していると思います。至近距離で連続何十分もというわけではないのですが、割と近い距離で使ってしまったこともあると思います。赤ちゃんもまぶしそうな顔をしていた時もありました。そういう時はもちろんすぐにやめてはいたのですが…。 良く考えればあの強い光が目に良いわけはないと思います。心配でたまりません。ネット上にはいろいろな情報があり、急にとても不安になりました。 もし今後何らかの影響がある場合、どんなことに気をつけてみていったらよいか、今から何かできることなどありましたら教えていただきたいです。 A 今までのことは全く心配要りません。 フラッシュというのはフラッシュバルブではなく、カメラ内臓または外付けのストロボですね。ストロボ光は強いですが、その持続時間は数百分の1秒から数万分の1秒というごく短時間です。何万ボルトもの静電気の火花が飛んでも感電死しないのと同じです。今までの1000回より、太陽を1秒間見つめる方が目に悪いと思います。考えてみてください。カメラのストロボは一瞬だけごく狭い範囲を昼間の様に明るくします。しかし太陽はそれより遥かに強い光が連続します。ストロボを恐れていたら、晴れた日は外出できません。 太陽光とくに紫外線は黄斑変性症の原因と言われています。太陽を見つめる事で直接網膜の黄斑(網膜の中心)部が日焼けします。普通はすぐに回復しますが、それの繰り返しで何十年後かに黄斑変性症にならないとも限りません。ですから、たとえ太陽光より遥かに弱いストロボ光でも黄斑部に繰り返し浴びれば、もしかしたら黄斑変性症のリスクが高まるかもしれません。ご心配ならば、至近距離でのカメラ目線のストロボ発光は避けた方がよいでしょうね。 ★ご質問は河野眼科ホームページから |
by kounoganka
| 2010-07-23 15:16
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