子どもの角膜外傷 |
Q 子供がお友達の目に木片を当ててしまい、角膜に傷をつけてしまいました。しばらくは、泣いていたみたいなのですが、30分後には、また一緒に遊んでいました。翌朝、はれ上がって、眩しがって痛がられたようで、お母様が病院へ連れて行かれました。角膜に傷が深く付いていてバイ菌が入っていたのか、角膜潰瘍を起こしているということで、網膜はく離を起こすかもしれないと2週間絶対安静で、学校を休まれました。 2週間後まだ傷がふさがらないところがあるということでしたが、学校には、行き始められました。その後週に2回通院1か月過ぎたころから週に1回通院されて、2ヶ月後に通院を終わられました。視力の低下は、怪我の翌日の検査から、これまで見られなかったとのことです。今は、サッカーの試合などにも出られるようになりました。完治されたのですかとお尋ねしたところ、はい とお答えになりましたが、将来目になにか起ったら、と大変心配されているようですし、私どもも心苦しく、どうしていいかわからなく過ごしています。なにか起る可能性があるのでしょうか。どうかよろしくお願いいたします。 A 子どもの角膜外傷で一番心配なのは、傷自体または眼帯などで中心視野が遮られることによる弱視です。片目がよく見えない状態が数日続くと、その眼はメガネで矯正しても視力が出なくなってしまう事があるのです。幸い視力低下を起こすことなく治癒したようですので、角膜潰瘍などが再発しない限り心配は無いでしょう。 原因となった木片はきれいな物でしょうか。もしそうでないなら、つまり汚れた木の枝や葉などで傷を作った場合は、傷が再発することがあります。数ヶ月ごとに再発を繰り返すこともありますが、その都度正しく対処すれば、徐々に再発しなくなってきます。そして数年経てば、全く何も無かったかのような状態に完治するはずです。 始めの1年で再発が無い場合は、もう再発しないと考えて良いでしょう。つまり、1年再発がなければ、受傷から2ヶ月で完治していたという意味です。 ★ご質問は河野眼科ホームページから |
by kounoganka
| 2009-10-07 00:08
| 外傷
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