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河野眼科ホームページに寄せられた目に関する質問や相談にお答えするページです。なお、コメントを付けることはできません。河野眼科ホームページからお願いします。
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調節性内斜視


もうすぐ3歳の子供です。調節性内斜視と診断され、眼鏡をかけています。眼鏡の処方箋を見たところ、両目とも+6で、強めの遠視だと言われました。現在眼鏡をかけ始めて1週間です。斜視の頻度は、眼鏡をかける前はたまになる程度だったのが、眼鏡をかけるようになってから斜視の頻度が酷くなりました。

質問1.これは、良い兆候なのでしょうか?また、これから先もずっと、裸眼だとずっとこの頻度で斜視が起きるのでしょうか。

質問2.遠視は成長と共に度数が下がると言われていますが、+6という強度遠視から+1や+2くらいまで下がることはあるのでしょうか。

質問3.強度遠視の場合、やはり一生眼鏡なのでしょうか。もう素顔を昼間に見ることは出来ないのでしょうか。遠視の度数が下がれば斜視がなくなり、眼鏡を卒業できる、と思っているのですが、+6の強度遠視だとそんなに劇的に度数が下がることはほぼないのでしょうか。


近くを見る時には、人間の目は二つの作業を同時に行います。一つ目は、左右それぞれの眼の中で、近くにピントを合わせるために毛様筋を収縮させ水晶体を分厚くします。これを「調節」と言います。二つ目は、左右の目を内側に寄せるために、眼球を内側に回転させる内直筋を収縮させます。これを「輻輳(ふくそう)」といいます。調節と輻輳がセットになっているのです。

正視の場合、1メートルの距離の物を見る時には、1ジオプターの調節をすることでピントを合わせることが出来ます。それと同時に1メートルの距離に見合うだけの輻輳をします。1ジオプターの調節と、1ジオプターに見合うだけの輻輳が同時に起こります。

+6ジオプターの遠視の目を考えましょう。正視の人が遠くを見る場合、必要な調節は0ジオプターで、輻輳もゼロで視線は平行です。ところが+6ジオプターの遠視の場合、遠くにピントを合わせるためには、6ジオプターの調節が必要です。同時に自然に6ジオプター分の輻輳が起こってしまいます。計算してみましょう。正視の眼が6ジオプターの調節をすると、100÷6=16.666、約17センチの距離にピントが合います。つまり、6ジオプター分の輻輳というのは、17センチの距離の物を見る時に起こる程度の寄り目なのです。

指先を目の前17センチにかざして見つめてください。指が1本に見える時、背景は完全に2重になっていますね。これが、+6ジオプターの調節性内斜視の人が遠くにピントを合わせた時の「複視の」見え方です。両目が見えていると脳が混乱しますので、片目の視力が抑制されて片目しか見えなくなります。

回答1 眼鏡をかけるようになってから、裸眼時の斜視の頻度が酷くなったのですね。今まで調節もせずに、つまりピントを合わせる努力をせず、ぼーっとした状態で世の中を見ていたという事じゃないでしょうか。ピントを合わせると、2重にはなっても鮮明に見えることを脳が認識しているのでしょう。良い兆候ではないでしょうか。

斜視の頻度ですか。調節と輻輳が完全に連動しているならその通りかもしれません。しかし、緩い遠視で調節性内斜視が全く起こらないことを考えると、完全に連動はしておらず状況によって変わってくるものと考えられます。

回答2 少しは下がるかもしれませんが、そこまでは無理でしょう。

回答3 コンタクトレンズがありますよ。コンタクトレンズでも調節性内斜視に対して同様の効果が望めますが、小さいお子さんの場合はレンズ装着自体が無理ですので、眼鏡しか話題にならないのです。

★ご質問は河野眼科ホームページから
by kounoganka | 2017-10-30 15:41 | 視力・斜視

4歳+4.0ジオプター


4歳8ヶ月の子どもですが、眼科で遠視が強めと言われ眼鏡治療をすることになりました。裸眼視力は両目とも0.9、矯正視力は1.0です。両眼視検査は異常なし、近見は裸眼で1.5見えてます。乱視はありません。

1、年齢が4歳8ヶ月ですが、眼鏡をすることで弱視治療の効果は十分期待できますか?年齢的に遅いでしょうか?

2、眼鏡治療をすることで裸眼視力の向上も期待できますか?いずれは眼鏡を外せることを願うと裸眼視力もやはり気になります。

3、眼鏡をかけることでデメリットがあれば教えて頂きたいです。遠視の度数は両目とも+4Dでした。よろしくお願いします。


1.弱視治療というわけでは無く、今後の弱視の予防、あるいは更なる矯正視力の向上のためのメガネです。全然遅くないですよ。

2.今現在、裸眼で0.9も出ており、決して悪くないですので、裸眼視力のそれ以上の向上はあまり期待できないと思います。さらに調節力(近くにピントを合わせる能力)が年齢と共に低下していきますので、治療の有無にかかわらず、裸眼視力は徐々に低下すると考えられます。裸眼ではますますピントが合わなくなってくるのです。つまり、今から眼鏡を使用しなければ、視機能の成長時期ですので、裸眼視力と共に矯正視力も低下する可能性があると考えられるのです。それが心配している弱視です。

「眼鏡を外せる」というのは、外しても良く見えるという意味ではなく、(視機能の成長がほぼ終了したため)外してピントが合わない像を見続けても弱視にならず、メガネを掛ければ良い視力ではっきり見えるという意味です。10~12歳でそうなります。

3.特にないと思います。眼鏡を外せる時期になれば、コンタクトレンズも可能になります。

★ご質問は河野眼科ホームページから
by kounoganka | 2017-10-09 17:21 | 視力・斜視

眼鏡を装用すべきかどうか


3歳8ヶ月ですが、先日、眼科で遠視と言われました。度数は両目ともに約+4.5、裸眼視力は両目ともに1.0、矯正視力は1.2でした。裸眼で近見視力は2.0と言われました。

普段は全く分からない程度なのですが、調節性内斜視が若干あると言われ、内斜角は8度です。視能訓練士の方に検査をしてもらった時だけ内斜が見られるそうです。常に寄ってるわけではありません。検査結果から、主治医に眼鏡を装用すべきかどうか微妙なラインと言われました。

親としては、内斜が普段は全く分からない程度であり、今は弱視でもないので眼鏡治療はまだ先でもいいのでは?と正直感じます。このことを主治医に相談したところ、判断しかねるのか大学病院で意見を聞いてみてと紹介状を出されました…。私の意見は無謀なのでしょうか?もちろん定期的に経過観察は続け、内斜が悪化したり弱視化してきたらすぐ眼鏡治療に取り組みたいと思っています。


無謀じゃありませんし、間違いでもありません。我が子になるべくメガネを掛けさせたくないと考える親御さんにとっては普通のことです。そういう方法も無くは無いから、より多くの専門家の意見を聞くために大学病院を紹介されたわけです。そちらでよくご相談ください。

3歳の強い遠視
とか
遠視の眼鏡をかけさせたくない
をご覧ください。参考になると思います。

★ご質問は河野眼科ホームページから
by kounoganka | 2017-09-04 17:38 | 視力・斜視

3歳の強い遠視


先日、3メートル用ランドルト環視力表を購入し自宅で検査してみたところ、両眼ともに0.8でしたについての質問をさせて頂いた者です。ご丁寧なアドバイスをありがとうございました。夏休みに入ったので眼科で詳しい視力検査をしてもらったところ、強めの遠視と診断されました。

2軒の眼科で診てもらったのですが、それぞれ機械で測ったところ遠視の度数は右目が+4.5、左目が+4.0ほどでした。乱視は殆どなかったです。視能訓練士の方に視力検査もしてもらったのですが、裸眼で両眼とも1.2あるので弱視の心配も無いとのこと。近くのものもよく見えてるし立体図形もちゃんと認識している。(点眼薬を用いての検査ではないです)

この検査結果を元に、一軒目の眼科では、即眼鏡を作って治療を始めないと今はいいけどそのうち視力が低下して必ず内斜視になる。将来的なことを考えたら3歳から9歳まで必ず眼鏡をかけるのがベスト、と言われました。こんなに視力がいいのが不思議なくらいと言われました。今のところ内斜視はないそうです。

2軒目の眼科では、今の時点で左右差もないし弱視でもない。内斜視もの傾向もなさそうだから、眼鏡は作らずに経過観察でもいい、と言われました。このまま眼鏡をかけずに必ずしも視力が低下するとは限らない、とのこと。真逆の診断結果でどちらにしたらいいのか悩みます。

点眼薬なしでの結果ですが、この遠視の度数は将来的に影響はあるのでしょうか?成長するにつれて遠視は緩やかに改善されるらしいですが、この度数だと一生遠視とのお付き合いになりますか?正直なところ、3歳という年齢で眼鏡をかけさせるのも可哀想だと思う反面、1軒目の眼科でこのまま放置したら必ず視力が低下し内斜視になると強く言われたことも不安です。


2軒目の眼科でも、放置するのでなく経過観察をして異常があればその都度対処するわけですので、決して真逆の診断結果ではありません。どちらでも問題ないと思いますが、安全を優先するなら1軒目に従ってはどうですか。「必ず内斜視になる」というのは大袈裟だと思いますが。

遠視とは一生の付き合いになりますので、小さいうちから眼鏡に慣れておく方が良いと思います。中学高校ぐらいになって、近くが不便になってからでは、「眼鏡をかけるとよく見えるが、疲れるので十分に矯正できない」というようなことが起こり得ます。

★ご質問は河野眼科ホームページから
by kounoganka | 2017-07-30 12:18 | 視力・斜視

緑内障発作は起こしません


先日、視神経と麻酔薬の関係について質問をさせていただいた者です。ご回答をありがとうございました。

今日、眼科へ電話して受付の方から「点眼をしていなければ大丈夫」と返事をいただきました。

またお尋ねいたします。隅角検査をしていないのですが、狭隅角でないとわかるのでしょうか。点眼をしていなければ狭隅角でないとわかるのでしょうか。手術をしても大丈夫と言えるのでしょうか。

また、遠視の年配女性に視神経乳頭の陥没拡大が時々みられるとのことでしたが、その場合、視神経は正常なのでしょうか。先生のおっしゃるように、私は若い頃は1.5~2.0の視力がありました。正常であればありがたいのにと思っています。


「点眼をしていなければ大丈夫」というのは、「病気ではないから大丈夫」という意味です。もし狭隅角の場合は、「治療のための点眼をしていれば大丈夫」になります。眼科受診していない狭隅角の人が危険なのです。

狭隅角かどうか、別の言い方をすると緑内障発作を起こす眼かどうかは、隅角検査をしなくても大体わかります。説明すら無かったのですから起こす眼ではありません。「疑いなので診断がつかない」と言われたのは、狭隅角かどうか診断がつかないのではなく、視神経乳頭が緑内障性のものかどうか診断がつかないという意味です。

「遠視の年配女性に視神経乳頭の陥没拡大が時々みられる」のではありません。「遠視の年配女性に狭隅角の人が時々ある」のです。この場合、視神経乳頭は無関係ですので、別の緑内障が無ければ正常です。

「若い頃は1.5~2.0の視力」があったということは、今は裸眼視力が低下しているということで近視なのでしょうか。問題なのは歳をとっても強い遠視の人なのです。これも無関係です。

★ご質問は河野眼科ホームページから
by kounoganka | 2014-03-19 12:18 | 緑内障

遠視の眼鏡をかけさせたくない


子供が3歳児検診でひっかかり、眼科に受診したところ強い遠視と診断され、眼鏡をかけさせないといけないと言われました。ただその遠視は遺伝からのものだとおもいます。母親の私が遠視でその父親(子供から見ると祖父)も遠視です。メガネをかけさせればいいのでは?と思われると思いますが、なぜ躊躇してるのかは理由があります。

私は遠視により5歳、私の姉は3歳からメガネをかけています。それもお医者さんから今からメガネをかければ、中学にはメガネが外れるといわれてかけたそうです。私達はよく転んでいたそうです。いろいろな治療をしてきましたが、中学でとれるどころかいまだにメガネは外れません。それどころか私も姉も視力は悪化していく一方です。それにメガネをかけていたことがとても嫌でコンプレックスでした。姉も同様です。だから子供にはそんな思いはさせたくないのです。

親の私が過剰に考えすぎなだけかもしれませんが、かけても私のように治らないのであれば、ゆくゆくはかけさせないといけないかもしれませんが、こんな小さい時からかけさせたくありません。もし子供が日常生活においてよく転ぶとか目つきがおかしいとか見えていない様子があるといったらあきらめてかけさせますが、そういったようすがないのです。小さいゴミもよく見つけます。

1回の診察で即メガネはどうしても納得がいかなかったので、違う病院に再度受診してみました。すると詳しく調べたわけではありませんが、子供の様子を見て、『今は見えてそうなかんじだし、めつきもおかしくないし、まだキチンと答えられる歳でもないから、メガネはかけさせないで様子見で大丈夫。弱視は確率がほんのごくわずかだし、本人が見えないと主張してからかんがえればいい』といわれました。最初にいった病院と真逆の話だったので、うれしかったのですが、少し不安が残りました。

私の父もその兄弟もみんな遠視ですが、高校からメガネをかけて誰も視力に困ってませんし、私もそんな小さい時からかけなくてもよかったのではない?と正直思ってしまいます。ただ子供の目のことはわからないし、将来困ったらかわいそうですし、かといって私や姉のようにそれがコンプレックスになったりしてもかわいそうですし、どうしたらいいかわかりません。

私としては2回目にいった眼科で言われた通り、あと1~2年様子を見て、子供が意思表示をきちんとできるようになってから子供の様子をみて考えればいいかとおもっています。それではだめなのでしょうか?どうすべきかご意見お聞かせいただければ幸いです。


1軒目の眼科と2軒目の眼科は「真逆の話」ではなく、程度の違いがあるだけで、どちらもそれなりに正しいことを言っているように思います。1軒目の指示通りにすれば全く問題ないでしょうし、2軒目の指示通りにすればおそらく問題ないでしょう。ただし本人の意思表示が曖昧かもしれませんので、最低でも年に1回は検査が必要です。症状が現れてからでは遅いかもしれません。

>今からメガネをかければ、中学にはメガネが外れる

というのは聞き違いです。「今からメガネをかければ弱視にならずに済みます。弱視になる心配のある小学時代を乗り切れば、中学からはメガネを外しても弱視になる心配はなくなるので、かけなくても大丈夫。ただし眼鏡をかけなければ近くの細かいものが見えにくいので、必要があればかけてください。」という意味です。だから、中学以降も眼鏡がある方がよく見えるので手放せなかったのでしょう。また、遠視に対しての治療は眼鏡のみですので「いろいろな治療」は不要です。また眼鏡をかけたことで「視力が悪化」することはあり得ません。別の原因があるのでしょう。早くから眼鏡をかけさせてくれた親と医者に感謝すべきです。

>かけても私のように治らないのであれば

いやいや、治ったじゃないですか。弱視にはならなかったし、強い遠視のせいで細かいものが見えにくいことを隠しているというコンプレックスを持つ必要も無かったし、遠視のせいで毛様筋が過度に緊張し眼精疲労を起こすことも無かったし、調節性内斜視にもならなかったし、集中力が欠如したり情緒不安定になったり不登校になったりせずに済んだんじゃないのですか。2つの人生を同時に経験できませんので比較はしにくいとは思いますが、多くの患者さんを診ている眼科医なら比較できるのです。親の怠慢で眼鏡をかけさせず、或いは訓練をせず、子供を弱視にしてしまった例はいくつもあります。悲しい事です。

>高校からメガネをかけて誰も視力に困ってません

ということは中学では眼鏡が必要なかったということですよね。中学でも眼鏡を外せなかったあなたの遠視よりゆるい度数だったと考えられますので、当然その方々は小さいころからの眼鏡は不要です。遠視の強さによって治療方針は全く違ってくるのです。

これを読んで認識を新たにしていただければ幸いです。

★ご質問は河野眼科ホームページから
by kounoganka | 2012-06-05 10:49 | 視力・斜視

調節性内斜視の検査と治療


8歳の子供についてです。先日、学校のプール前検診にて「内斜位の疑い」とのことで受診したところ、調整麻痺剤を使っての検査で

裸眼視力、両目とも1.2
右 遠視 +4.5ジオプター
左 遠視 +5.0ジオプター

で、眼鏡を作るよう言われました。内斜視とは言われませんでした。

去年も4月に受診したのですが、遠視が認められるが治療の必要なしとの診断でした(調整麻痺剤を使っての検査はしていません)。その後の視力検査でもA判定だったため、今回まで何もしていません。

眼鏡でピントを合わせる事により、遠視が治る事もあると期待したのですが、眼鏡は「その方が、本人が楽だから」との理由のようです。中程度の遠視であること、理解しております。

また、眼鏡用精査として、強い目薬(アトロピンだと思います)を事前に5日間、点眼し、精査後、二週間ほど、後遺症があるとも聞きました。授業等に支障があるため、夏休みを予定しています。

いくつかご意見を頂きたく、お願い致します。

・8歳という年齢であると、眼鏡をかけても遠視が治る可能性はやはり低いのでしょうか。
・可能性がない場合、裸眼視力が1.2あって、もやはり眼鏡は必要でしょうか。
・その場合、アトロピンを用いての精査はやはり必要でしょうか。

よろしくお願いいたします。


調節性内斜視ですね。強い遠視があることで起こります。ぜひ眼鏡を作ってあげて下さい。

遠視というのは、眼球の奥行きが短い状態で起こります。ただし赤ちゃんの目はみんな遠視で、成長とともに徐々に大きくなり遠視は緩くなります。ただし、行き過ぎて近視になる人も多いです。

遠視も近視もない人間の目は、毛様筋がリラックスした状態で遠くに、毛様筋が収縮した状態で近くにピントが合います。近くのものを見るとき、毛様筋を収縮させピントを合わせる(「調節」といいます)と同時に、内直筋(目玉を内側に寄せる筋肉)が収縮して両目で近くのものが見えるよう(「輻輳」といいます)になります。

遠視の場合は、近くを見るときだけでなく遠くを見るときにさえ毛様筋を余計に収縮させなければならず、その結果、内直筋も余計に収縮してしまって内斜視の状態になります。これが調節性内斜視です。

完全にリラックスして遠くを見た状態から、どこまで近くにピントを合わせることが出来るかを数値で表したものを「調節力」といいます。調節力は年齢でほぼ決まっており、遠視近視は関係ありません。調節力は年々衰えて近くにピントが合わなくなってきます。これを「老眼」といいます。調節力が「10」の少年は遠くから10センチまでピントが合い、調節力が「2」の老眼初期の中年は遠くから50センチまでピントが合います。

8歳なら調節力は12ぐらいでしょうか。100÷12=8.33・・と計算して、遠視も近視もない場合は遠くから8センチまでピントを合わせることが出来ます。ところが5ジオプターの遠視があると、見える距離の範囲が5ジオプター分だけ目から離れて行きます。100÷(12-5)=14.28・・となり、遠くから14センチまでピントが合う計算になります。ただし無限遠より5ジオプター分だけ遠くが見えますが、それは世の中に存在しない距離なのです。5メートル先にはピントが合いますので、裸眼視力は良好です。

14センチから向こうが見えれば問題ないと思われるかもしれませんが、調節力が5を切ったら、つまり30才台で世の中すべてがピンボケになってしまいます。また、輻輳が5ジオプター分余計に働きますので、遠くを見ていても近くを見るように寄り目になります。寄り目になったら片目でしか見えません。また、5ジオプター分余計に毛様筋が働きますので、非常に疲れやすくなします。集中できなくなったり、落ち着きが無くなり、成績や対人関係にも影響します。

>・8歳という年齢であると、眼鏡をかけても遠視が治る可能性はやはり低いのでしょうか。
>・可能性がない場合、裸眼視力が1.2あっても、やはり眼鏡は必要でしょうか。

遠視を治す治療はしませんし、治せません。しかし体が成長する間に遠視は少し軽くなります。また眼鏡が必要な理由は上記の通りです。

>・その場合、アトロピンを用いての精査はやはり必要でしょうか。

眼科学の教科書にはそのように書かれていますし、眼科の勉強会でもそうすべきだと聞いています。正確な眼鏡を合わせるためには、アトロピンのような強い調節麻痺剤を使って正確な屈折度数を確認してその通りに作るべきでしょう。しかしお子さんの場合、裸眼視力は十分ですし、内斜視も常に現れているわけでは無さそうですので、弱い調節麻痺剤での検査を元に、本人が快適にかけられる度数を決定することで十分ではないかと思います。ですから、場合によっては処方する眼鏡が+4.5ジオプターより緩くなる可能性もあります。

例えばアトロピンで+6.0ジオプターのデータが出て、その度数の眼鏡を作ったら、近くがよく見えるのに遠くが見えにくい状態になる可能性があります。遠視の場合、たいてい調節緊張が合併しているからなのです。調節緊張は、自分自身で遠視を矯正しようとする反応で起こるものです。弱い調節麻痺剤で除去出来ない調節緊張(この場合、6-4.5で1.5ジオプターです)は、アトロピンで取り除いても点眼を中止すれば再び発生する可能性があります。それが発生している状態の目に対して、調節緊張を完全に取り除いた度数の眼鏡は、プラスの度数が強すぎるのです。ただし、我慢して眼鏡を常用することで、調節緊張は徐々に軽快し、遠くが見えるようになってきます。

つまり必ずしも遠視の完全矯正は必要ないということです。裸眼視力が良くて遠視の眼鏡をかけていない子供(つまり学校検診でひっかからないほとんどの子供)は、正視という訳ではありません。眼科に行かないから判らない、或いは、調節麻痺剤で検査しないから判らないのですが、実はほとんどが軽い遠視なのです。軽い遠視に眼鏡は必要ありません。強い遠視の子供に、少し緩めの遠視の眼鏡を処方して、軽い遠視の状態にすることに何の問題もないのです。ただし、内斜視が眼鏡によって消失することの確認は必要ですし、眼鏡に慣れてくると、遠視が進んだわけでもないのに遠視度数を上げる必要が出てくる場合もあります。アトロピンを使用した場合にはこういうことは少ないと思います。

アトロピン点眼時の見え方ですが、強い遠視のお子さんには少々酷ですでね。調節麻痺させるということは近くにピントを合わなくさせること、完全な老眼の状態を作ることなのです。正視の老眼は遠方が見えますが、遠視の老眼は100%ピンボケです。その状態で処方した眼鏡をかけると遠くは見えますので、眼鏡を嫌がることなく、かけることの習慣づけにはなると思います。点眼開始から眼鏡の完成までの辛抱です。ただし、さらに近くが見にくいことは点眼の効果が切れるまで続きます。

もしどうしてもアトロピンによる検査を受けたくないのであれば、もう一度お子さんを連れて再診し、「点眼開始から2週間以上も見えにくいのは可哀想で危険なので、その検査をせずに眼鏡の処方は出来ないのでしょうか?それから、なるべく早く眼鏡を使いたいので、夏休みを待たずに処方をお願いしたい」と提案してみてはどうでしょう。きっとその通りにしてくれると思いますよ。「それではだめです」と言われたら、従ってみるのも悪くはないと思いますが。

★ご質問は河野眼科ホームページから
by kounoganka | 2012-05-19 14:22 | 視力・斜視

遠視矯正メガネが強すぎる?


4歳の子供の件で相談をお願いします。

先日、当日に目薬を使った機械の検査をしたところ
遠視 右左 +2.75
乱視 右 +1.0 左 +0.75
との検査結果で弱視の治療が必要との先生の判断でメガネの処方箋を書いてもらいました。

それを見ると 遠視 右左 +3.0  乱視 右左 +1.0 となっていたのですが、少し強いメガネということはありませんか? ちなみに視力検査は正確にできず、裸眼で0.5~0.6くらいと言われています。


当日に点眼して検査したのなら、サイプレジン等の調節麻痺剤によるものでしょう。しかしその効果は完全ではなく、遠視の場合はゆるく測定されてしまいます。つまり実際には、+2.75ジオプターより強い遠視、例えば+3.5ジオプターとかがあるはずなのです。ですから+3.0の眼鏡は全く問題なく、いやむしろ緩いかもしれないのです。

もしそれが本当に強い度数であった場合、それは、近視の人がゆるい眼鏡をかけた時と同じ見え方なんです。子供の視機能は、近い距離の細かいものを見ることによって成長します。ですから、遠くを少々犠牲にしてでも近くを見せてあげるべきなのです。小学校高学年になって弱視の危険がなくなったら、少しゆるい目にメガネをあわせて、遠くがはっきりと見えるようにしても問題ないでしょう。

4歳児の両眼の+3.0ジオプターの遠視に、早急にメガネが必要かどうかは、眼科医によって意見の分かれるところだとは思いますが、掛けるのが絶対安全なのは間違いない事です。

★ご質問は河野眼科ホームページから
by kounoganka | 2011-06-25 15:35 | 視力・斜視

斜めに首をかしげる


11歳の子供についての質問です。3歳のとき遠視、弱視と診断され、眼鏡をかけて矯正しておりました。おかげで、8歳のとき裸眼で1.2と1.0の視力になり眼鏡をかけなくなりました。

が、視力は問題ないものの最近遠くを見るとき斜めに首をかしげて見るようになりました。左右の視力が違うのはやはり問題があるのでしょうか。眼鏡をかけたほうがよいのでしょうか。


単なる癖かもしれませんが、何らかの問題があるのかもしれません。眼科での診察時にお尋ねください。

どちらの目にどの程度の遠視があって、どのようなメガネを現在お持ちなのか。矯正視力は幾らでその度数は幾らか。眼球運動は大丈夫か。矯正したときに不同視が起こらないか。等々、色んな要素が複雑に絡み合っていますので、実際に診察し総合的に判断しなければ、メガネが必要かどうか判定できません。

★ご質問は河野眼科ホームページから
by kounoganka | 2011-01-21 11:23 | 視力・斜視

7歳の遠視、見解の相違、でしょうか?


はじめまして。少し悩んでいるので、お答え頂けると幸いです。

今年7歳になった小学校1年の息子がいます。小学校の検診でひっかかり近くの眼科に行ったところ、遠視であると言われました。「治ることは考えないほうがいいでしょう、ずっとメガネを掛けてください」と言われましたが、一応セカンドオピニオンで義母の紹介してくれた眼科に行ってみました。2度目の診察で、「視力が裸眼で1.0あるので、メガネは見にくい時だけ掛ければいいですよ。」と言われました。

一体どうすればいいのか迷ってしまい、信頼できる眼科は近くにないか探していたところ、河野眼科さんのサイトを拝見することとなりました。河野眼科さんで、子供の遠視を見ていただくことは出来ますか?よろしくお願いします。


もちろん河野眼科でも子供の遠視の診察はできますし、治療もします。そんなことより、どうして診察した眼科医に納得できるまでもう少し聞かないのでしょう。どちらの眼科でも正しいことを言っているように思えるのですが、なぜそんなに迷うのでしょうか。

1軒目の眼科では、きっとこんなことを言ったのではないでしょうか。
裸眼視力が悪い遠視、つまりある程度の強さの遠視は、成長しても治りません。強さは成長とともに幾分低下しますが、遠視が消滅したりしませんので、メガネ等で矯正しなければ、近くのものをはっきり見ることは、今後とも不可能です。将来メガネまたはコンタクトが不要になることは、現時点では考えられません。また、遠視度数の割りに裸眼視力が悪いですので、弱視になることを警戒して、メガネは常時かけるようにして下さい。

2軒目の眼科では、こんなことを言っていませんでしたか。
何度か視力検査をして慣れてきたためか、裸眼で両目とも1.0出るようになっています。そうなると、メガネ無しでの弱視の心配は無くなったと考えられますから、メガネは見にくい時だけで構いません。しかし、本人がよく見えると言っても、近くには裸眼では決してピントは合いません。読み書きをするときや積極的に目を使うときは、必ずメガネをかけるようにして下さい。ピントが合っていない状態のままでは、心の成長にも影響が出るかもしれません。

同じ考えに基づいて説明しても、裸眼視力が良いか悪いかで、少し違いますね。でも、結局やることは同じだと思いませんか。メガネを作って見にくい時にかけることです。裸眼視力の悪かったときには常時見にくいので常時、それが良くなれば遠方視以外のみでも可。あまり難しく考えずに、現在の眼科に通われるのが良いのではないでしょうか。なお、ご質問内容にありませんので、調節性内斜視は無いものとしての回答です。

★ご質問は河野眼科ホームページから
by kounoganka | 2008-07-13 23:55 | 視力・斜視