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河野眼科ホームページに寄せられた目に関する質問や相談にお答えするページです。なお、コメントを付けることはできません。河野眼科ホームページからお願いします。
by kounoganka
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タグ:緑内障 ( 176 ) タグの人気記事

視神経乳頭に出血

 
昨年4月末、急に左目に黒い太い線が何本も見え、それは1分以内に治まったのですが、数日後カーテンの模様や扉の木目が、ぞわぞわ動いている様に見えました。又、透明な窓ガラスや湯舟のお湯の表面が一面バラの花を敷き詰めてある様に見えたので、10年以上前からドライアイで通っている眼科を受診しました。左目視神経乳頭に出血があり、緑内障と診断されました。視野欠損はまだないとの事でした。

視神経乳頭に出血があった場合、視野欠損の進行が早いそうですが、(もちろん個人差によるところが大きいのでしょうが)一般的に通常の緑内障と比べてどのくらい早いのでしょうか?又、乳頭に出血あった人全員が進行性になるのですか?進行性かどうかは初期の場合何をもって判断するのでしょうか?自分で分かる方法はあるのですか?左目に乳頭出血した場合、右目も知らない間に出血したかもしくはこれから出血する可能性が高いということですか?左目が再び出血する可能性はどのくらいあるのですか?左目が進行性の場合、右目も進行性になるのですか?緑内障は全身の病気だから左右の進み具合は殆ど同じと言う人と、左右の目は別個の物であり、進み具合方も全く違うと言う人がいます。どちらが正しいのでしょうか? 

診断されて以来ニプラジロールによる1日2回の両眼への点眼を一回も欠かした事がありません。点眼開始前の眼圧は右目17、左目16でした。その後右目は19~11の間を上がったり下がったりで、最近は減少の傾向にあります。ところが肝心の左目は19~17の間で一度も16以下になった事がありません。主治医に尋ねても「20以上になっていないのだからこれで良い。薬は効いている。君は初期だからあえてゆるい薬にしている。」という事でした。でも1年以上も点眼続けているのに、一度も点眼前の眼圧にならないのに効いていると言えるのでしょうか?眼圧下がらなければ治療していないと同じ気がします。進行性かもしれないのにこんな悠長な事で大丈夫かすごく不安です。 

主治医は「気にしてストレスになるのがこの病気に一番悪い。何も考えるな。」と言うのが口ぐせで、あまり何も教えてくれません。進行性かもというのも自分で乳頭出血の事を調べてそう思っただけで主治医からは何も聞いていません。しかし今年1月の眼圧検査の時も「当初と何も変わりはない。右目もまだ発病していない。」と言っていましたが、不安になり別の眼科で検査しました。すると右目もすでに発病しており左右ともに視野欠損があるとの事でした。

主治医は私に気遣って悪い事を言わない事にしている様ですが、それがかえって疑心暗鬼になり、先生の言う事が信用出来ず、余計に不安になります。ものすごく恐い先生で患者も看護師もよく叱られています。治療の不満を言うなど絶対に出来そうにありません。ベテランの先生なので何か考えがあってニプラジロール一本にしぼっているのかとも思いますが、このままここで治療を続けるべきか他の眼科に移るべきか迷っています。良きアドバイスをお願いします。


後からの眼科が良いと思います。相談できない眼科、説明しない眼科に存在価値はありません。

視神経乳頭の出血の件ですが、「進行性」というよりも「進行している時に現れる所見」と言われています。正常眼圧緑内障では時々見られます。繰り返し発生する人は確かに少しは進行が早い気がしないでもないのですが、きちんと比較していないのでわかりません。

また時期のずれはあれども、両眼同じように進行する人が多いのですが、5年たっても10年たっても片眼だけという事もあります。正常眼圧緑内障も含めて原発性緑内障は原因がわかりませんので、その人その人によって治療方法を考えていくしかないのです。

★ご質問は河野眼科ホームページから
by kounoganka | 2017-08-22 16:46 | 緑内障

迷っているのなら、そうしたらどうでしょう。


強度近視で裸眼視力は分かりませんが、2週間使い捨てコンタクト使用で、両目共にー11.50です。

1年程前から、夜間運転が見えずらく、病気も心配になり、1ヶ月前に眼科受診しました。右眼が矯正視力が上がらず、0.5で、左目は1.0くらいは見えます。検査結果は眼圧が高く、視界検査で、一部見えにくい箇所があるので、緑内障の疑いがあるので、眼圧を下げる目薬を処方されました。角膜等に異常はないらしく、ハードコンタクト使用で、右眼の矯正出来ると勧められました。

果たして本当に緑内障なのか不安なのと、他の眼科で、白内障含め再検査をした方がいいのか迷ってます。御回答宜しくお願い致します。


2週間使い捨てコンタクトで視力0.5で、角膜等に異常が無くハードコンタクトで視力が出るという事なら乱視がきついのでしょうか。

軽度の緑内障と視力は無関係です。眼圧が高くても緑内障とは限りません。一部見えにくい程度の視野の異常は緑内障とは限りません。ノンコンで眼圧を測ったとすれば正しい眼圧とは限りません。もしそれが緑内障であったとしても、すぐに点眼を開始する必要があるとは限りません。「疑い」段階なら尚更です。OCT検査は必須ですが、判定が正しいとは限りません。それを読む眼科医の能力差が出ます。

その眼科医が完全に正しいかもしれませんし、間違っているかもしれません。不安を持っているのなら、他の眼科で診てもらうのが良いと思います。自分ならそうすると思います。しかし、もし自分が自信を持って診療し、理解できるように詳しく説明し点眼を開始したのに、疑いをもたれて他所へ行ってしまわれたら、・・・・悲しいですね。

★ご質問は河野眼科ホームページから
by kounoganka | 2017-05-22 17:47 | 緑内障

緑内障でないのに点眼、内服、レーザー、手術


小学4年生のときに近視で眼科にかかったのですが、その時にに「眼圧は高め」と言われていました。19歳で眼科を受診したときも同じく「眼圧が高い」と言われました。

30代を迎えた頃、「眼圧が毎回高いので、視野検査を受けた方がいい」と言われ、毎年1回視野検査を受けていました。視野に異常はなく、それまでの眼圧は直接(ゴールドマンアプラネーション)計って20~23くらいだったと思います。

40代になり眼圧が少しずつ上がりはじめ、去年の夏あたりに直接の検査で24~25くらいに上がり始めました。先生に点眼による治療を始めた方がよいと言われましたが、目薬を一生さし続けなければならないとの言葉に、躊躇してしまい、1ヶ月様子を見てもらいました。が、一か月後の検査で空気の機械(ノンコン)で眼圧が27になったことから、直接眼圧を計ることなくトラバタンズという目薬を渡されました。

その後、視野検査に異常はありませんでした。眼圧は「20~22」程度に落ち着きましたが、それまでとは違う先生に(A医師とします)診てもらった時に「17」くらいまで下げたいからと「グラナテック」という目薬を追加されました。

それを使用してからは、眼圧が「16~18」程度に落ち着いていたのですが、3月の初旬に充血が引かないのが気になり、アレルギーの薬をさしても一向に充血が引く気配がありませんし、2か月たった今でも充血したままです。ぶどう膜炎や強膜炎などといった、怖い病気ではないだろうかと不安でしょうがなく、眼科を受診したところ、A医師に「目の中はきれいだし、角膜のキズもなおっている。おそらく、眼圧の目薬の影響だろう」ということでした。眼圧は直接で「25」だったため、さらにエイゾプトという目薬を追加されてしまいました。

先生曰く「目薬は4種類まで増やせるから。それで下がらなかったら、内服で、それでもだめなら、レーザーで、それでもだめなら手術だから」と。「視神経に異常があるんですか?」と質問したところ、「視神経は関係ない。視野だから」との返答が返ってきました。「高眼圧症なんですよね?」の問いにも「高眼圧も緑内障も行きつく先は同じだ」という返答でした。

4人の医師に診ていただきましたが、A医師に当たった時だけ、なぜか眼圧が高いです。眼圧が22~23を超えると「ダメだ」と言って、いろんな薬をためすのではなく、どんどん薬を増やしていくその方針にも疑問を抱くようになりました。

話が長くなりましたが質問です。

① 眼圧を下げる目薬の副作用によって1日中充血続く状態が長期間にわたるというのはよくあることなのでしょうか?目薬を変更することで、回避できたりはしますか?また、トラバタンズのみの点眼をしばらく続けるというのはリスクが大きいでしょうか?

② 眼圧が16~17を目指すため、視野に異常がなくても眼圧が22~23の状態で目薬は増えていくのですが、高眼圧症の治療としては適当なのでしょうか。

③ 視野に異常がなく、高眼圧症というだけで、レーザーや手術をする必要はありますか?

④ ぶどう膜炎や、強膜炎といった病気は、診察をすればわかるものなのでしょうか?


その病院でA医師以外に「点眼無しで経過観察をしてもらいたい」あるいは100歩譲って「トラバタンズのみで治療を続けたい」さらに「A医師の診察は受けないようにしてもらいたい」との希望を伝え、それが無理な場合は、全く別の眼科を受診してみるべきでしょうね。同じ病院で別の眼科医に診てもらったとしても、方針が覆るとは思えません。A医師の力が強い場合は、その病院ではどうしようもないですので、ややこしかったら、金輪際その病院に行かないようにしたっていいと思います。

まともな眼科では「空気の機械で眼圧が27になったことから、直接眼圧を計ることなくトラバタンズという目薬を渡され」るというような事はありえません。ノンコンという基準にならないデータを基準にして、緑内障の治療経過を見ていくことは出来ません。ゴールドマンで測りなおして以前より有意に上昇しているなら、念のための点眼開始も有り得るのですが、眼圧以外に問題がないのであれば、さらに経過観察が普通でしょう。

30年以上高眼圧でも緑内障にはなっていないのですから、視神経が丈夫なのです。今後も大丈夫とまでは言えないにしても、視野やOCTに異常がないうちは、まだ点眼開始する必要はないと思います。ただし、以前は間違いなく正常眼圧だったが、最近になって高眼圧が続いているのなら、点眼開始はやむを得ないというところでしょうか。

「「視神経に異常があるんですか?」と質問したところ、「視神経は関係ない。視野だから」との返答が返ってきました。」ということは視神経に異常はないという事です。さらに視野にも異常がないのですから、言っていることと治療内容が矛盾しています。

充血はグラナテックの副作用でしょう。よくあることです。ぶどう膜炎や強膜炎は見れば分かります。

★ご質問は河野眼科ホームページから
by kounoganka | 2017-04-27 13:55 | 緑内障

子供の緑内障が心配


4月13日のブログで緑内障に関してのお返事をいただいた者です。分かりやすく丁寧にお答えいただき、本当にありがとうございます。子供に検診を勧めるにあたって、もう何件かおたずねしてよろしいでしょうか。

①子供たちが住んでいる近くの病院で検診をお願いすることになると思います。その際普通に「検診をお願いします。」という言い方でよいのでしょうか。今私が受診している病院ではOCT検査が受けられますが、以前に住んでいた所ではこのような機器はありませんでした。普通に瞳孔を開いていただき、先生がご覧になるだけでした。

②瞳孔を開かずに見るだけの先生もおられました。(複数回転居しております)開いていただくよう、こちらからお願いするように子供たちに話したほうがよいでしょうか。

③緑内障の情報サイトということろで簡易チェックを見つけました。
http://www.ntg40.jp/selfcheck/
こちらを一定の目安にしてもよいでしょうか。

④怪我後の緑内障に関してお教えください。今回サイトをいろいろ回り、怪我から緑内障が発症することがあると読みました。「10年以上たって~」という記載もあり心配しております。20年以上たってから、その怪我が原因での緑内障発症はあるのでしょうか。

実は、上の子が20年ほど前に友人の遊具がぶつかり怪我をしております。近所の医師に受診し、治癒後、円である光彩の所がごくわずか楕円になっていると言われ順天堂大学病院を受診いたしました。そちらで「楕円になっているが問題はない」とのことでしたが、東京にいる間は順天堂を一年に一回受診、転居後は自宅近くで検診に行っておりました。

10年ほど前に東京に転居した折、順天堂に再受診し、問題はないと言われております。その後7年ほどは自宅近くの病院を受診させておりました。瞳孔は開いて検査していただいており、OCT検査も一度だけしていただいております。

ボランティアでのご活動なのに、あれこれ図々しくお尋ねして本当に申し訳ありません。眼科に限らず病院に行くと頭が真っ白になってしまって、うまく質問をすることができないため、本当にありがたく感謝いたしております。ありがとうございます。


1.単なる健診は保険診療できませんので、今までの経緯を説明し、「年に1度眼科受診するよう指示されています」と言えばよいと思います。何か理由を考えてください。単に心配なだけでの受診は必要ありません。心配な理由があるならOKです。OCTは必須です。無いところへ行くのは無駄足になります。

2.必要があれば眼科の判断で散瞳します。患者側から検査方法を指示する必要はありません。というか、散瞳は必要ないと思います。当方なら言われた時点で他の眼科受診を勧めます。

3.ファイザーのウェブサイトですね。なかなか良いと思います。

4.普通はもう大丈夫でしょう。でも20年たっても大丈夫と断言できないから、年に1回受診するよう指示されていたわけでしょう。毎回散瞳していたというのが意味不明なのですが。

★ご質問は河野眼科ホームページから
by kounoganka | 2017-04-16 12:46 | 緑内障

無治療で変化なしの眼は失明しません


定期検査で緑内障の恐れがあると指摘されました。5年前から1年に1回、OCTと無散瞳眼底カメラで眼底検査をしております。4年前と今回はハンフリー視野計で視野検査を行いました。視力は右目が1.0、左目が0.2ぐらいです。中学生になったころより左目だけが視力が低下をし、そのまま今に至っています。

右目は眼底検査、眼圧検査、視野検査とも問題がないそうです。しかし左目に関してはOCT検査で視神経乳頭部に筋状のものが見られ、ハンフリー視野検査では下のほうに「反応できなかった」いう黒いマークが幾つかついたようです。4年前にも同じあたりについたそうで、その範囲は特に増えてはいないそうです。眼圧に異常はありません。

ここ数年、瞳孔を開いた眼底検査はしていただいておりました。左目の筋状の部分はその間変わらずにありますが、視野検査は4年ぶりに行いました。今の状態では緑内障とは言い切れないが、恐れがあるとのこと。疲れや不慣れな状態でも出ることはあるぐらいの程度のようですが、4年前と同じ場所にマーキングされているので、見えてない可能性がありますね、ということでした。半年に1回ぐらい経過を見てデータの蓄積が必要だとのお話でした。

どうぞ3点ほどお教えください。

①失明を恐れています。ネットを見ると、初期に受診すれば回避できるという説と個人差によるという説があります。私の場合緑内障としてもまだ初期のようですが、回避できますか。

②今の先生はとても信頼できる方なのですが、専門が白内障のようです。もし緑内障と確定した際は緑内障の専門外来に紹介状を書いていただきて受診し、その後また今の先生にお願いしたいと思っています。どういった段階でお願いするのがベストでしょうか。

③子供(成人しております)に気を付けるように促したいと思っています。特に下の子は視力が悪いので、その分気がかりです。無理矢理勧めても反発するか怖がらせるだけなので、とりあえずは「40歳になったら受診するように」というつもりでおりますが、それで問題ないでしょうか。

学生時代には1年に1回定期的に検診を受けさせておりましたが、ここ2~3年は受けておりません。片目ずつ隠して異常があれば受診するようにとは常々話していました。しかし、異常が感じた時には進行していると主治医から聞き迷っております。それぞれに仕事が忙しいので言っても受診はなかなか難しく、それならば異常が出た時に、という言い方でいいかなとも思っているのですが。

お忙しいところ、お目にもかかっていないままネットで質問させていただき本当に申し訳ございません。どうかよろしくお願いいたします。


1.今までの5年間、無治療で視野変化なしですので、それが正しいとすれば異常なしです。異常なしの眼が失明するはずありません。今後もずっと経過観察を続けるべきでしょうが、おそらく変化しないでしょう。もし検査所見に悪化が見られたら、その時点から治療すれば問題なしです。

2.それは主治医にお聞きください。検査所見に変化が起こってからでも遅くないと思いますが、心配ならいつでも構わないと思います。

3.20代でも緑内障の方はいらっしゃいますので、その子の眼を診察していない当方には「問題ない」と答えるほどの勇気はありません。自覚症状に「異常が出た時」というのは緑内障に限っては相当進行している場合が多いです。緑内障の9割は無症状で偶然見つかっているのです。

★ご質問は河野眼科ホームページから
by kounoganka | 2017-04-13 14:16 | 緑内障

眼球圧迫


突然すみません。私はどうもイライラした時など自分を傷つけたい気持ちが湧くみたいで、眼球をギューっと強く圧迫してしまう癖があります。5分以上も頭の奥まで痛みを感じながら眼を強く押し続けていたこともあります。

何とか今は無事ですが、長時間圧迫することですぐ失明に至ったりなどはありますか?何かで読んだのですが、30分ほどで網膜動脈閉塞症に陥るとか。網膜の血流が止まる、など。

なかなかすぐにはやめられない癖ではあるのですが…どうか教えてください。


「頭の奥まで痛みを感じながら眼を強く」押すと、眼圧は凄いことになって、普通10~20程度のものが例えば150mmHgとかの眼圧になります。手首の脈の触れる部分を触ってみてください。その脈の強さが水銀を押し上げる力が血圧で、例えば120mmHgです。指先で簡単に堰き止めることが出来ますが、その程度の圧力なのです。眼球を圧迫し150mmHgの眼圧になったら、眼球の外から血圧によって入ってくる血液は、それより圧力の高い眼球内に入れなくなります。脳の神経細胞は4分の虚血で死に始めると言われています。視細胞もそこまで早くないと思いますが虚血で死んでいきます。ですから「30分ほどで網膜動脈閉塞症に陥る」というのも、十分有り得る話なのです。

ところが、そういうことが起こらないような仕組みが眼球には備わっているのです。眼圧は目の中にある房水という水の循環で調節されています。房水は眼内で血液から作られ隅角にあるシュレム管から眼外に排出されます。作られる量と出て行く量のバランスで一定の眼圧に保たれています。眼球を圧迫して眼圧を高めると、小さな出口であっても房水の排出量は多くなり、上昇した眼圧は下がってきます。

こんな実験をしたと考えてみてください。頭を固定し、眼球を押さえる道具を使って眼球を1センチ凹ませる状態で固定すると、初めは一瞬で眼圧は上昇するでしょうが、そのうち房水が排出されて元の眼圧に戻ります。押さえたままで正常眼圧になるのです。上昇したままにはならないのです。また、道具を外すと一瞬で眼圧は0になり、そのうち元の眼圧になります。

しかしこれで安心は出来ません。指で押さえるという行為は、1センチ押さえて止めておくというものではありません。眼圧が下がれば無意識のうちにさらに指を押し込んで同じ圧力を維持しようとしますので、高眼圧は解消されません。押さえている時間だけ高眼圧が維持されるのです。繰り返すと緑内障になる危険もありますし、長時間行うと動脈閉塞と同じ状態になる可能性もあります。また、押さえるのをやめて眼圧がゼロになる時に、網膜剥離や眼底出血を起こす心配も新たに発生します。

★ご質問は河野眼科ホームページから
by kounoganka | 2017-03-29 08:33 | その他の疾患

5年から10年くらいで


「緑内障の進行を止める」等々、質問させて頂いた者です。多々、相談させて頂き、前回で、最後にする予定でしたが、最近の診察で、一つ不安な点が生じたので、よろしくお願いします。

実は、現在、発覚当初の周辺視野に加え、一昨年の年末から、視野の中央部分の感度の低下も、あったことが、数ヶ月前に色々質問をした際に判明し、また、つい先日その件で質問をしたところ、「視野の感度低下の部位は、5年から10年くらいで、視野欠損になる可能性がある」と聞いて、動揺しています。

現在、キサラタンにアイファガンを追加してもらってますが、それでも視野欠損にいずれ、なるのでしょうか?お医者さまは、いつも悠長に構えてますが、自覚ができそうな中央付近の部位なので、感度低下も、ショックなのに、5年から10年で、そこまで、いくかも、と思うと不安です。


可能性だけなら幾らでもあります。「それでも視野欠損にいずれ、なる」のなら、点眼を増やして眼圧をもっと下げることになるでしょう。それをしないという事は、可能性はあるが「低い」という事だと思いますよ。経過を見ながら考えるという事でしょう。どうしても心配なら、転院するしかないでしょう。眼科医によって見立ては違うと思いますよ。

★ご質問は河野眼科ホームページから
by kounoganka | 2017-03-27 14:47 | 緑内障

目の運動


3/16に緑内障の考え方と言う記事があり、そこで目の運動は悪影響と書いてありました。私はパソコンを見っぱなしの仕事です。疲れを解消するため、目をぎゅっと閉じて大きく開ける、目を閉じて左右上下に動かす、家では目元を温めるなどしておりました。多少は楽になるので昔からずっとやっていましたがこれはもうやらないほうがいいでしょうか?これらがダメでしたら、目の疲れを取るのに目薬以外に良い方法があれば教えていただきたいです。

もう一点なんですが強度近視について教えてください。これはどれくらいのレベルが該当しますか?私は悪いほうの目で-6Dで乱視が-1.5です。お忙しいところすみません。どうかよろしくお願いいたします。


上下左右に強く動かす事を継続してやるというのが問題で、それによって視神経乳頭部に損傷が起こり緑内障の原因となる可能性があるという学会報告があります。電気コードの付け根を上下左右に強く引っ張る事を繰り返すと断線するのと同じです。定説ではありませんし、極限まで動かすようなことを繰り返さない限り問題ないとは思いますが、控えめにする方が安心でしょう。それ以外は別に問題ありませんよ。

強度近視は度数で決まるというわけではありません。-3ジオプターで強度近視眼の人もありますし、-10ジオプターでも近視眼底ですらない人もありました。-6ジオプターが強度近視かどうかわかりませんが、可能性はあります。そうであるとしても、程度も様々ですし、どの程度の注意が必要かは診た眼科医にしか説明できません。「ある」と「ない」とに分けられるものではありません。

余談ですが「悪いほうの目」ではありません。「近視が強いほうの目」です。眼科では「近視が強い」ことを「目が悪い」とは表現しません。近視がなくても目が悪い人は多いですし、近視が強くても目が悪くない人も多いです。ついでに書いておきますが、裸眼の「視力が悪い」も「目が悪い」ではありません。「矯正視力が悪い」場合は「目が悪い」と言っても差し支えないでしょう。認識を新たにしてください。

★ご質問は河野眼科ホームページから
by kounoganka | 2017-03-24 18:19 | 視神経

緑内障の考え方


飛蚊症の症状があったたため、自宅近くの眼科クリニックを受診したところ、右が初期、左が中期の正常眼圧緑内障と診断されました。治療開始前の眼圧は、両眼とも10.5~13.0でした。

 トラバンズ、コソプトを点眼していましたが、視野進行(右マイナス1、左マイナス2.7)が認められたため、○○大学病院での精密検査を紹介され、強度の近視による緑内障との診断で、上記の点眼薬にアイファガンが追加となりました。

 その後、掛かりつけの眼科クリニックに戻り、治療を続けていますが、クリニックの男性医師は、「視野進行は止まるだろう」とのことですが、同じクリニックの女性医師は、「もう少し様子を見ないとなんともいえない」とおっしゃっています。視野は3ヶ月に1回の検査で、2年以上測っています。

 現在、眼圧は両眼とも10.5~11.5と上がらず下がらずで推移しています。強度の近視が要因であれば、視野進行はないと思うのですが、どちらの医師の話が正しい判断なのでしょうか。大学病院では、「近視は進行することはあるだろう」としか言われていません。

 また、眼圧が原因ではないのに、このまま点眼薬を続ける必要があるのでしょうか。どうかよろしくご教示ください。


難しい問題ですが、点眼を続ける必要があります。緑内障というのは、眼圧を下げれば進行が止まる、または遅くなる病気なのです。いかなる原因であっても、眼圧を下げることが治療の第一選択です。ですからその緑内障が「強度の近視が要因であれば、視野進行はない」というのは間違いです。

もし「強度近視の変化だけで緑内障の変化はない」という診断であれば、眼圧を下げる必要はありません。それを確認するために大学病院へ紹介されたんじゃないでしょうか。その結果、緑内障だと確認できたために点眼の追加もされたのでしょう。

一般的に、正常眼圧緑内障というのは原因不明の病気なのですが、ある程度、原因が推測されているものがあります。その中で、強度近視によるものは、眼軸の延長によって網膜が薄くなることに加えて、視神経乳頭部に曲げようとする力が加わって、つまり物理的な要因で循環不全を起こし視神経が変化を起こすと考えられます。電源プラグとコードの境目を強く曲げると断線しやすくなるのと同じと考えられます。原因がそれであっても、眼圧を下げることで、内部からの圧力による機械的損傷を抑えることで進行が抑制されるなら、緑内障として降圧することは理にかなっています。

少し発想の転換をして、下のように考えると判りやすいかもしれません。あくまで「考え方」ですので数値はあてになりません。

緑内障は色んな要因で視神経に損傷を起こす病気です。その代表的な要因が眼圧です。眼圧が高いほど視神経は損傷します。その影響力を数値(ここではAとします)で表すと眼圧7mmHgならA=1、10mmHgならA=2、15mmHgならA=3、20mmHgならA=5、30mmHgならA=10、50mmHgならA=20、というように考えてください。

年齢も大きな要因です。10歳ならB=0、20歳ならB=1、40歳ならB=2、50歳ならB=3、60歳ならB=4、70歳ならB=5、とでも思ってください。

実は血圧も関連しているのです。収縮期血圧が100ならC=2.5、120ならC=1.0、130ならC=0.5、140ならC=0、というように血圧が低いほど緑内障は起こりやすいと言われています。

遺伝も影響大です。血縁に全く緑内障が無ければD=0、父方のみに複数の緑内障があればD=2、両親とも緑内障であればD=7ということにしてみましょうか。

目の運動は実は緑内障には悪影響があります。目を上下左右に大きく動かすと、視神経と眼球の接続部分が横に引っ張られ損傷を起こすことがあると考えられます。そのような運動をしない人はE=0、する人はE=1、常習する人はE=2。

化学調味料のグルタミン酸ナトリウムも悪影響があるとする説があります。摂取量の蓄積によってF=0~4ぐらいまであると思ってください。

問題の近視です。正視の人はG=0、-3DでG=1、-5DでG=2、-10DでG=4、-20DでG=7、とでも考えましょう。実際には眼軸長で決まるのですが、わかりやすいように屈折度数です。

その他の未知の要因をHとして0~5ぐらいと考えます。

A+B+C+D+E+F+G+H が10を超えるようなら緑内障になる、または進行するでしょう。

という風に考えれば、要因の一つとしての眼圧を下げることに意味があると納得できると思います。

★ご質問は河野眼科ホームページから
by kounoganka | 2017-03-16 11:45 | 緑内障

ミドリンとサンピロ


外傷性散瞳の件での回答ありがとうございました。申し訳ありません。また質問失礼させて頂きたいです。

ミドリンPとサンピロについて知りたいです。ミドリンPを処方されましたが1回使用して、少し痛みが出たので使用中止となり、あまり使用することはないんですけど。と先生が言いながら、サンピロ点眼液1%を処方されました。痛みが出たらまた中止して次の診察まで様子見と言われています。

使用したところ、目の充血ぐらいで痛みはありません。自分なりに調べてみたら、サンピロは眼圧を下げる緑内障の目薬とかいてありましたが、緑内障とはまだ言われてないし、眼圧は10~14ぐらいなのですがこのまま使っていても問題ないのでしょうか?

河野先生の言われた、ミドリンPで少し痛みが出た程度での中止より点眼続行。というのが気になっています。また外傷後からサンベタゾンを1日4回点眼しています。

あまり使用する事ない。と言われたのも気になって、、外傷性散瞳の治療はミドリンPの方が多いのでしょうか?散瞳はなかなか治らないと言われても、効果があるのなら治療して、少しでも縮まって欲しいです。

何度も申し訳ありませんが、よろしくお願い致します。


処方された薬の目的は、処方した医師に聞きましょう。診療の妨げになっては困りますので、診ていない医者がとやかく言える問題ではないのですが・・あと、薬剤師には聞かないようにしましょう。理由はこのブログ内で「薬剤師」で検索してください。

サンピロは緑内障の薬ではなく瞳孔を縮める薬です。それによって緑内障発作の予防や治療に使われますが、眼圧を下げる作用があるわけではありません。

こういった場合には確かに普通は使いませんが、もし点眼が作用すれば、虹彩をミドリンとは逆方向に動かすことが出来るので、虹彩後癒着を解消しようとしたのかもしれません。また、点眼で縮瞳が起こるならば、回復の見込みも大きくなりますし見え方も改善しますので、それを確認するためもあるのかもしれません。気長に頑張りましょう。

★ご質問は河野眼科ホームページから
by kounoganka | 2017-02-10 09:29 | 外傷