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河野眼科ホームページに寄せられた目に関する質問や相談にお答えするページです。なお、コメントを付けることはできません。河野眼科ホームページからお願いします。
by kounoganka
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眼球圧迫


突然すみません。私はどうもイライラした時など自分を傷つけたい気持ちが湧くみたいで、眼球をギューっと強く圧迫してしまう癖があります。5分以上も頭の奥まで痛みを感じながら眼を強く押し続けていたこともあります。

何とか今は無事ですが、長時間圧迫することですぐ失明に至ったりなどはありますか?何かで読んだのですが、30分ほどで網膜動脈閉塞症に陥るとか。網膜の血流が止まる、など。

なかなかすぐにはやめられない癖ではあるのですが…どうか教えてください。


「頭の奥まで痛みを感じながら眼を強く」押すと、眼圧は凄いことになって、普通10~20程度のものが例えば150mmHgとかの眼圧になります。手首の脈の触れる部分を触ってみてください。その脈の強さが水銀を押し上げる力が血圧で、例えば120mmHgです。指先で簡単に堰き止めることが出来ますが、その程度の圧力なのです。眼球を圧迫し150mmHgの眼圧になったら、眼球の外から血圧によって入ってくる血液は、それより圧力の高い眼球内に入れなくなります。脳の神経細胞は4分の虚血で死に始めると言われています。視細胞もそこまで早くないと思いますが虚血で死んでいきます。ですから「30分ほどで網膜動脈閉塞症に陥る」というのも、十分有り得る話なのです。

ところが、そういうことが起こらないような仕組みが眼球には備わっているのです。眼圧は目の中にある房水という水の循環で調節されています。房水は眼内で血液から作られ隅角にあるシュレム管から眼外に排出されます。作られる量と出て行く量のバランスで一定の眼圧に保たれています。眼球を圧迫して眼圧を高めると、小さな出口であっても房水の排出量は多くなり、上昇した眼圧は下がってきます。

こんな実験をしたと考えてみてください。頭を固定し、眼球を押さえる道具を使って眼球を1センチ凹ませる状態で固定すると、初めは一瞬で眼圧は上昇するでしょうが、そのうち房水が排出されて元の眼圧に戻ります。押さえたままで正常眼圧になるのです。上昇したままにはならないのです。また、道具を外すと一瞬で眼圧は0になり、そのうち元の眼圧になります。

しかしこれで安心は出来ません。指で押さえるという行為は、1センチ押さえて止めておくというものではありません。眼圧が下がれば無意識のうちにさらに指を押し込んで同じ圧力を維持しようとしますので、高眼圧は解消されません。押さえている時間だけ高眼圧が維持されるのです。繰り返すと緑内障になる危険もありますし、長時間行うと動脈閉塞と同じ状態になる可能性もあります。また、押さえるのをやめて眼圧がゼロになる時に、網膜剥離や眼底出血を起こす心配も新たに発生します。

★ご質問は河野眼科ホームページから
# by kounoganka | 2017-03-29 08:33 | その他の疾患

5年から10年くらいで


「緑内障の進行を止める」等々、質問させて頂いた者です。多々、相談させて頂き、前回で、最後にする予定でしたが、最近の診察で、一つ不安な点が生じたので、よろしくお願いします。

実は、現在、発覚当初の周辺視野に加え、一昨年の年末から、視野の中央部分の感度の低下も、あったことが、数ヶ月前に色々質問をした際に判明し、また、つい先日その件で質問をしたところ、「視野の感度低下の部位は、5年から10年くらいで、視野欠損になる可能性がある」と聞いて、動揺しています。

現在、キサラタンにアイファガンを追加してもらってますが、それでも視野欠損にいずれ、なるのでしょうか?お医者さまは、いつも悠長に構えてますが、自覚ができそうな中央付近の部位なので、感度低下も、ショックなのに、5年から10年で、そこまで、いくかも、と思うと不安です。


可能性だけなら幾らでもあります。「それでも視野欠損にいずれ、なる」のなら、点眼を増やして眼圧をもっと下げることになるでしょう。それをしないという事は、可能性はあるが「低い」という事だと思いますよ。経過を見ながら考えるという事でしょう。どうしても心配なら、転院するしかないでしょう。眼科医によって見立ては違うと思いますよ。

★ご質問は河野眼科ホームページから
# by kounoganka | 2017-03-27 14:47 | 緑内障

老人環


20歳位の時ですが、角膜の上部が白いのに気が付きました。その後、さらに水晶体近くまで白く(銀色っぽい)なった部分が下がってきました。瞳は、光った感じで見えるし、人目が気になってしかたありません。まともに人と話す事も避けてしまうほどです。アドバイス宜しくお願いします。写真を送ります。


写真は非公開ですが、老人環ですね。少し大きめですが病的なものではありません。視力に影響することも有りません。どうしても気になるようでしたらカラコンを使用するしかないと思いますが、カラコン自体お勧めはしません。

★ご質問は河野眼科ホームページから
# by kounoganka | 2017-03-27 08:46 | 角膜・結膜

眼球打撲


2歳児の外傷についての相談です。子供達が遊ぶ柔らかいボールをバットで打った打球が約5mくらいの距離で左眼を強打してしまいました。眼瞼周囲に発赤と結膜の充血があります。痛みのせいか10分位号泣し続けました。物言えぬ幼児ですし、明日は日曜日…とても心配ですが、週明けまで我慢して眼科を受診させるか、この程度のエネルギーの外傷で重大な後遺症を残す可能性があるならば、救急病院を受診させるべきかどうか…取り留めの無い相談で大変恐れ入ります。


5分前にこのメールを確認しました。大きなボールですので、おそらく心配要らないと思いますが、念のため眼科受診してくださいね。

★ご質問は河野眼科ホームページから
# by kounoganka | 2017-03-27 07:56 | 外傷

目の運動


3/16に緑内障の考え方と言う記事があり、そこで目の運動は悪影響と書いてありました。私はパソコンを見っぱなしの仕事です。疲れを解消するため、目をぎゅっと閉じて大きく開ける、目を閉じて左右上下に動かす、家では目元を温めるなどしておりました。多少は楽になるので昔からずっとやっていましたがこれはもうやらないほうがいいでしょうか?これらがダメでしたら、目の疲れを取るのに目薬以外に良い方法があれば教えていただきたいです。

もう一点なんですが強度近視について教えてください。これはどれくらいのレベルが該当しますか?私は悪いほうの目で-6Dで乱視が-1.5です。お忙しいところすみません。どうかよろしくお願いいたします。


上下左右に強く動かす事を継続してやるというのが問題で、それによって視神経乳頭部に損傷が起こり緑内障の原因となる可能性があるという学会報告があります。電気コードの付け根を上下左右に強く引っ張る事を繰り返すと断線するのと同じです。定説ではありませんし、極限まで動かすようなことを繰り返さない限り問題ないとは思いますが、控えめにする方が安心でしょう。それ以外は別に問題ありませんよ。

強度近視は度数で決まるというわけではありません。-3ジオプターで強度近視眼の人もありますし、-10ジオプターでも近視眼底ですらない人もありました。-6ジオプターが強度近視かどうかわかりませんが、可能性はあります。そうであるとしても、程度も様々ですし、どの程度の注意が必要かは診た眼科医にしか説明できません。「ある」と「ない」とに分けられるものではありません。

余談ですが「悪いほうの目」ではありません。「近視が強いほうの目」です。眼科では「近視が強い」ことを「目が悪い」とは表現しません。近視がなくても目が悪い人は多いですし、近視が強くても目が悪くない人も多いです。ついでに書いておきますが、裸眼の「視力が悪い」も「目が悪い」ではありません。「矯正視力が悪い」場合は「目が悪い」と言っても差し支えないでしょう。認識を新たにしてください。

★ご質問は河野眼科ホームページから
# by kounoganka | 2017-03-24 18:19 | 視神経

皮膚科でしょう


このように瞼が腫れていて睫毛の際に白いぷつぷつができているのですが、早急に眼科に行ったほうがいいですか?薬局の塗り薬などでも治りますか?


今朝、メールを確認しました。何かはわかりませんが皮膚の病変のようですので皮膚科を受診してください。眼科受診が必要かどうかは皮膚科で判断してもらってください。市販の薬は使わない方が良いでしょう。

写真は確認しましたが掲載しません。

(麦粒腫が合併しているようにも見えますので、眼科受診も必要かもしれません。)

★ご質問は河野眼科ホームページから
# by kounoganka | 2017-03-17 09:52 | まぶた

目の下のくぼみに指が


目の下のくぼみ(眼窩の眼球がない部分)に指が刺さりました。目に効くツボを押していたら勢いあまって、くぼみに刺さり押してしまいました、、。その後痛くて涙が出ました。しばらくして鼻の奥辺りというか指が刺さった奥の方、詳しい部分が表しにくいのですが痛みます。見え方や目を動かしたりしても痛みはないです。

この様な場合は、病院を受診した方がいいのでしょうか?眼球に指が刺さったなどは、ネットにも対処方法などがたくさんありますが、目の下のくぼみについてはなく大丈夫なのか不安です。眼球てはないので、そもそも眼科の範囲ではないかもしれませんがよろしくお願いします。


きっと大丈夫だとは思いますが、念のため眼科受診することをお勧めします。眼球に異常がなければ、眼球外の部分の内出血だろうと思いますので、冷やしたりすればそのうち治ります。

★ご質問は河野眼科ホームページから
# by kounoganka | 2017-03-16 14:16 | 外傷

ノンコンで高眼圧


眼圧についてお尋ねします。

私は強度近視と乱視のため約5年程前から眼科で定期的に受診しています。その際、毎回のように空気式眼圧測定で左右25前後の測定値が出でしまい、診察室にて点眼麻酔をしもらい青い光をみる直接式眼圧測定をしてもらう事になります。直接式では左右17前後です。

主治医の先生は「毎回いつも緊張しているのね。直接式では正常範囲だから大丈夫」とおっしゃって頂いて高眼圧とはいわれず眼圧下降の目薬も処方されていません。

頭では直接式眼圧測定で正常範囲なら心配する事は無いと分かっているのですが、毎回検診に行く度に空気式で高く出でしまうことが不安です。苦手意識で上手く目が開けれなくなってきているように思います。

私のように空気式眼圧測定が毎回高く出る人は割と多いのでしょうか?直接式眼圧測定が正常範囲なら毎回空気式が高く出ても高眼圧症を心配しなくても良いでしょうか?眼圧に対して敏感になっているので回答して頂ければと思います。お忙しい所すいませんが宜しくお願いします。


無視して結構です。ノンコン(空気式眼圧計)はあなたが実体験しているように出鱈目です。

「眼圧に対して敏感になっている」のなら、当ブログの「緑内障」タグの記事を100個ほど読むことをお勧めします。あるいは「ノンコン」でブログ内検索してください。

ちなみに、眼圧下降の目薬が処方されないのは、眼圧が低いからではなく緑内障でないからです。

★ご質問は河野眼科ホームページから
# by kounoganka | 2017-03-16 14:09 | 緑内障

コンタクトの上からメガネ


以前にもこどもの-5の最強度乱視で相談させていただいた者です。

またお聞きしたいことがあるのですが、コンタクトで乱視を最大限可能な限り矯正して、学校の体育や休み時間をコンタクトで過ごし、さらにもっとよく見えなければいけない授業中などにコンタクトの上からメガネをかけるなどということも可能なのでしょうか。

もちろん、コンタクトは自分で管理できる年齢になってからということと、コンタクトで最大限に矯正して本人が日常生活を困らないとすることは前提であると承知しております。


可能です。でも、小学校4年生または卒業までは常時眼鏡です。コンタクトは中学以上です。ところが、中学以上なら弱視になる心配がなくなりますので、常時眼鏡ではなくなり、裸眼で不便が無ければ必要時眼鏡のみ、または常時コンタクトになると思います。併用は不要です。

もしかして、よく見えるメガネ・コンタクトを使用したら目に悪いとでも思っていませんか。そんなことはありませんよ。適切な度数より強い度数の眼鏡を使うと疲れたりしますが、まともな眼科はそんな処方はしません。見え方と装用感のバランスを確認しながら度数を決定します。「適切な度数より強い度数」というのは、オートレフで測定された通り、或いは「完全矯正度数」のことです。ただし、10歳ぐらいまでの治療期間中は、あえてそのような度数を処方することはあります。

コンタクトとメガネの併用は可能ですが、この場合は意味がありません。屈折の左右差が大きい場合に、それをそろえるためにコンタクトを片目に使用し、その上から両眼同程度の度数の眼鏡で矯正することはあります。また、中年以上の場合に、遠くに合わせたコンタクトの上から老眼鏡を使ったり、近くが見えるコンタクトの上から遠用メガネを掛けたりしますが、あくまで老眼の場合です。お考えの方法も、中年になってからの方法で、子供のうちから考える必要はありません。

★ご質問は河野眼科ホームページから
# by kounoganka | 2017-03-16 13:42 | 視力・斜視

緑内障の考え方


飛蚊症の症状があったたため、自宅近くの眼科クリニックを受診したところ、右が初期、左が中期の正常眼圧緑内障と診断されました。治療開始前の眼圧は、両眼とも10.5~13.0でした。

 トラバンズ、コソプトを点眼していましたが、視野進行(右マイナス1、左マイナス2.7)が認められたため、○○大学病院での精密検査を紹介され、強度の近視による緑内障との診断で、上記の点眼薬にアイファガンが追加となりました。

 その後、掛かりつけの眼科クリニックに戻り、治療を続けていますが、クリニックの男性医師は、「視野進行は止まるだろう」とのことですが、同じクリニックの女性医師は、「もう少し様子を見ないとなんともいえない」とおっしゃっています。視野は3ヶ月に1回の検査で、2年以上測っています。

 現在、眼圧は両眼とも10.5~11.5と上がらず下がらずで推移しています。強度の近視が要因であれば、視野進行はないと思うのですが、どちらの医師の話が正しい判断なのでしょうか。大学病院では、「近視は進行することはあるだろう」としか言われていません。

 また、眼圧が原因ではないのに、このまま点眼薬を続ける必要があるのでしょうか。どうかよろしくご教示ください。


難しい問題ですが、点眼を続ける必要があります。緑内障というのは、眼圧を下げれば進行が止まる、または遅くなる病気なのです。いかなる原因であっても、眼圧を下げることが治療の第一選択です。ですからその緑内障が「強度の近視が要因であれば、視野進行はない」というのは間違いです。

もし「強度近視の変化だけで緑内障の変化はない」という診断であれば、眼圧を下げる必要はありません。それを確認するために大学病院へ紹介されたんじゃないでしょうか。その結果、緑内障だと確認できたために点眼の追加もされたのでしょう。

一般的に、正常眼圧緑内障というのは原因不明の病気なのですが、ある程度、原因が推測されているものがあります。その中で、強度近視によるものは、眼軸の延長によって網膜が薄くなることに加えて、視神経乳頭部に曲げようとする力が加わって、つまり物理的な要因で循環不全を起こし視神経が変化を起こすと考えられます。電源プラグとコードの境目を強く曲げると断線しやすくなるのと同じと考えられます。原因がそれであっても、眼圧を下げることで、内部からの圧力による機械的損傷を抑えることで進行が抑制されるなら、緑内障として降圧することは理にかなっています。

少し発想の転換をして、下のように考えると判りやすいかもしれません。あくまで「考え方」ですので数値はあてになりません。

緑内障は色んな要因で視神経に損傷を起こす病気です。その代表的な要因が眼圧です。眼圧が高いほど視神経は損傷します。その影響力を数値(ここではAとします)で表すと眼圧7mmHgならA=1、10mmHgならA=2、15mmHgならA=3、20mmHgならA=5、30mmHgならA=10、50mmHgならA=20、というように考えてください。

年齢も大きな要因です。10歳ならB=0、20歳ならB=1、40歳ならB=2、50歳ならB=3、60歳ならB=4、70歳ならB=5、とでも思ってください。

実は血圧も関連しているのです。収縮期血圧が100ならC=2.5、120ならC=1.0、130ならC=0.5、140ならC=0、というように血圧が低いほど緑内障は起こりやすいと言われています。

遺伝も影響大です。血縁に全く緑内障が無ければD=0、父方のみに複数の緑内障があればD=2、両親とも緑内障であればD=7ということにしてみましょうか。

目の運動は実は緑内障には悪影響があります。目を上下左右に大きく動かすと、視神経と眼球の接続部分が横に引っ張られ損傷を起こすことがあると考えられます。そのような運動をしない人はE=0、する人はE=1、常習する人はE=2。

化学調味料のグルタミン酸ナトリウムも悪影響があるとする説があります。摂取量の蓄積によってF=0~4ぐらいまであると思ってください。

問題の近視です。正視の人はG=0、-3DでG=1、-5DでG=2、-10DでG=4、-20DでG=7、とでも考えましょう。実際には眼軸長で決まるのですが、わかりやすいように屈折度数です。

その他の未知の要因をHとして0~5ぐらいと考えます。

A+B+C+D+E+F+G+H が10を超えるようなら緑内障になる、または進行するでしょう。

という風に考えれば、要因の一つとしての眼圧を下げることに意味があると納得できると思います。

★ご質問は河野眼科ホームページから
# by kounoganka | 2017-03-16 11:45 | 緑内障

太陽凝視の本当の問題点


先日はありがとうございました。そもそも、太陽を昼間に見続けることは可能なのでしょうか?とても気になります。見ようと思えば見えてしまうものですか?だとしたらすごく怖いですね…

また、「中心暗点」になる、ということでしょうか?「中心暗点」になったら、もう文字の読み書きなどは不可能ですか?夏の太陽でも冬の太陽でも、同じように危ないのでしょうか?変わりありませんか??


普通は誰だって、あまりの眩しさに目をそむけるでしょう。でも、可能かどうかと聞かれれば、根性があれば可能でしょう。信じて疑わないのであれば可能でしょう。視力に未練がなければ可能でしょう。将来的に視力低下を起こす原因になることを知らなければ可能でしょう。

危険かどうかは程度の問題で、どれくらいの強さの光をどれくらいの時間見続けるかによって結果は変わってきます。太陽光の強さは太陽高度(角度)で決まります。季節は無関係ですが、同じ時刻の太陽でも夏と冬で高度が違います。高度が低いとオゾン層や大気の層を斜めに長距離で通過しますので、厚いフィルターを通したように弱くなりますし、真上近くから照り付ける光はフィルターが薄いので強くなります。

試しに、虫メガネで太陽光を集めて掌を焼いてみてください。朝夕の太陽ではほんのり暖かくなる程度ですが、昼間の太陽で長時間やれば火傷を起こします。

網膜も同様に、短時間の強い光なら暫く残像が続く程度で回復しますが、長時間になると網膜の神経細胞が焼死します。死んだ細胞は生き返りませんから、その部分の視野は永久に欠損することになるわけで、視野中心にそれが起これば中心暗点です。大きな中心暗点が出来ると当然読み書きは出来ないでしょう。

しかし本当の問題は、神経細胞が死滅するほどではなく、残像が続いてそのうちに治る程度の太陽凝視を繰り返すことで、将来病気にならないかという事です。可能性は大いにあると思いますよ。加齢黄斑変性や中心性網脈絡膜症やAZOORやMEWDSなど、原因不明の網膜の疾患の多くに太陽光線が関与していると推測されています。

ところで、パソコンやスマホ、LED照明などから出るブルーライトが目に悪いという事を聞いた事は無いでしょうか。太陽凝視をすることで、その何百倍何千倍ものブルーライトを一番大事な網膜中心部に浴びせることになるのですが、それでもいいのですか。

★ご質問は河野眼科ホームページから
# by kounoganka | 2017-03-16 09:44 | 網膜・脈絡膜

単純なレンズには収差がある


以前、2013年11月にも同じような質問があったのですが、裸眼でも色収差はありますか?という質問がありました。私も昔からの疑問で、裸眼はレンズ(メガネ、コンタクト)をつけていないのになぜそのようになるのか?と。ネットなどにはレンズに起こる現象とよく書いてありますが、裸眼でも色収差(色にじみ)は普通になるものでしょうか?
お忙しい中申し訳ありません。お手隙の際で結構ですので教えてください。

追伸。色収差(色にじみ)の件で本日メールさせていただきましたが、ネットでの意見を見てみても縁がオレンジと青に見える人が多いです。実際に私もオレンジと青に見えることが多いです。でも物の縁など、青に見えることが多いですが。。。可視光って七色なのになぜオレンジと青がよく見えることが多いのでしょうか?合わせてお答え下さると有り難いです。


人間の目にも水晶体というレンズがありますので、当然、収差は起こります。黄斑部は水晶体の正面ですので収差なくきれいに見えますが、周辺は収差が大きいです。真ん中しか鮮明に見えませんので気付きにくいのです。

色についてはご自分でお調べください。病気に関することではありませんので、当方も詳しく知りません。

★ご質問は河野眼科ホームページから
# by kounoganka | 2017-02-28 15:04 | 何かが見える

眼球は単純なカメラです


早速のお返事をいただきありがとうございました。丁寧にわかりやすく説明して下さり安心しました。

母のように強度近視の人達は白内障手術後、皆が極度に大きく見える訳ではないですよね。同じ手術をしても何が原因でこういう事が起こるのでしょうか?


いいえ。同じ強さの近視でも、角膜曲率半径、前房深度、眼軸長等は違いますので、全く同じとは言い切れませんが、皆が同じように大きく見えています。少なくとも網膜上では同じように大きな像が写っています。

但し、大きいと感じるかどうかは話が別です。その人の感じ方次第で、大きく見える人があったり普通に見える人があったりするという事です。特に今回のように左右の比較が出来る状態では確実に大きく見えます。見えた通りですのでそれがその人にとっての真実ではあるのですが、基準を何にするかによって結論が変わります。

本来の見える大きさの基準が何なのかを強いて決めるとすれば、メガネの発明されていなかった時代まで遡っても通用すると考えると、屈折状態にかかわらず裸眼状態の目で見える大きさでしょうね。

正視の人は問題ありません。近視が強い場合、裸眼ではぼやけていますが、ぼやけた状態でも基準の大きさで見えているのです。ぼやけているから大きさがよくわからないのです。それを凹レンズで矯正するためピントの合った状態では小さくなってしまいます。

逆に遠視の強い人は、ぼやけた裸眼で見える大きさが基準のはずですが、やはりこの場合でもはっきりと大きさは確認できません。普段強い凸レンズで見ますので、大きく見えるその状態が普通の大きさだと感じているはずです。

つまり、裸眼ではぼやけた普通の大きさに見える眼も、強いレンズで矯正することによって本来の大きさよりも大きく、または小さく見えてしまい、それがその人にとっての基準になってしまうのです。その結果、白内障手術で眼内レンズを入れて本来あるべき状態に矯正されても、今まで慣れ親しんだ見え方からはかけ離れてしまい、異常が起こっていると感じてしまうのです。

眼球は単純なカメラです。近視が強くて奥行きの長いカメラには、焦点距離の長いレンズが必要で、フイルムに映る像は当然大きくなります。脳がそれを普通と感じてくれればそれで良いのですが、眼鏡などで矯正された普通でない目を基準にしている限り、普通と感じてくれないでしょう。

★ご質問は河野眼科ホームページから
# by kounoganka | 2017-02-28 15:02 | 白内障

太陽凝視のような馬鹿なことは即刻やめましょう


夜分に失礼します。どうしても眼科医の方に質問がしたく、メールを送らせていただきました。

太陽凝視すると松果体が活性化する、と聴いて最近見てしまっています。

太陽を昼間、何十分も見続けることは可能でしょうか?
また、太陽を見続けると全盲になりえますか?

見えないところができたとしても、時間が経てば回復したりはしませんか?

太陽を見続けて失明した人は実際にいますか??


検索するとウジャウジャ出てきますね。どのサイトからもオカルト臭が漂ってきます。目の構造すら知らない人は好きなことを書けますね。まさに、

Fools rush in where angels fear to tread.

です。その証拠に、一番関連ありそうな眼科医のページは見つからないでしょう。そんな恐ろしいことを眼科医が認めるはずが無いからです。当たり前すぎて評価に値しないからかもしれません。

加齢黄斑変性をはじめ原因不明の黄斑疾患は多種多様にありますが、その多くが太陽光線が原因の一つだと思いますよ。そんな馬鹿なことは即刻辞めましょう。但し、朝日、夕日程度なら、短時間であれば問題ないと思いますので、信じてやっている人を止めはしません。

★ご質問は河野眼科ホームページから
# by kounoganka | 2017-02-27 15:20 | 網膜・脈絡膜

見えるものがすべてチカチカ


河野先生のブログにて、補色残像のことを知りました。通常補色残像は害はないとわかったのですが、私の場合、補色残像が酷いのか、普段からずっと弱いフラッシュを浴びているように視界がチカチカしています。おそらく物だけではなく空間?見えている物すべてに残像になっているのだと思うのですが、とっても見にくくて仕方ありません。

日によってまだらにチカチカしていたり、格子状の光が大量に見えます。それにプラスして物の残像が見えるという感じです。ちなみに残像が見えるようになったのは、とっても酷い偏頭痛が起きた翌朝突然なりました。

起きてから見えるものがすべてチカチカしている為にまぶしいのです。ちなみに目を瞑っていてもずっと同じようにチカチカしています。それが4年ほど続いています。

地元の大学病院でアズールでは?と診断され検査しましたが何も悪いところは見つかりませんでした。残像が酷すぎるだけで、なにも無いのでしょうか?体に害は無くとも、出来ればこの視界を良くしたいのですがなにも解決策はありませんか?


AZOORが否定されたとなると、やるべき検査は全てやり尽くしたと思われますので、受け入れるしか方法はないでしょう。AZOORであったとしても確実な治療方法はないのですから。

まだまだ判らない病気はたくさんあるのです。あまり深刻に考えずに、年に1回程度の定期検査を続けながら、様子を見ていくしかないと思います。お力になれなくて申し訳ありません。

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# by kounoganka | 2017-02-25 13:50 | 何かが見える