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河野眼科ホームページに寄せられた目に関する質問や相談にお答えするページです。なお、コメントを付けることはできません。河野眼科ホームページからお願いします。
by kounoganka
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カテゴリ:網膜・脈絡膜( 60 )

太陽凝視の本当の問題点


先日はありがとうございました。そもそも、太陽を昼間に見続けることは可能なのでしょうか?とても気になります。見ようと思えば見えてしまうものですか?だとしたらすごく怖いですね…

また、「中心暗点」になる、ということでしょうか?「中心暗点」になったら、もう文字の読み書きなどは不可能ですか?夏の太陽でも冬の太陽でも、同じように危ないのでしょうか?変わりありませんか??


普通は誰だって、あまりの眩しさに目をそむけるでしょう。でも、可能かどうかと聞かれれば、根性があれば可能でしょう。信じて疑わないのであれば可能でしょう。視力に未練がなければ可能でしょう。将来的に視力低下を起こす原因になることを知らなければ可能でしょう。

危険かどうかは程度の問題で、どれくらいの強さの光をどれくらいの時間見続けるかによって結果は変わってきます。太陽光の強さは太陽高度(角度)で決まります。季節は無関係ですが、同じ時刻の太陽でも夏と冬で高度が違います。高度が低いとオゾン層や大気の層を斜めに長距離で通過しますので、厚いフィルターを通したように弱くなりますし、真上近くから照り付ける光はフィルターが薄いので強くなります。

試しに、虫メガネで太陽光を集めて掌を焼いてみてください。朝夕の太陽ではほんのり暖かくなる程度ですが、昼間の太陽で長時間やれば火傷を起こします。

網膜も同様に、短時間の強い光なら暫く残像が続く程度で回復しますが、長時間になると網膜の神経細胞が焼死します。死んだ細胞は生き返りませんから、その部分の視野は永久に欠損することになるわけで、視野中心にそれが起これば中心暗点です。大きな中心暗点が出来ると当然読み書きは出来ないでしょう。

しかし本当の問題は、神経細胞が死滅するほどではなく、残像が続いてそのうちに治る程度の太陽凝視を繰り返すことで、将来病気にならないかという事です。可能性は大いにあると思いますよ。加齢黄斑変性や中心性網脈絡膜症やAZOORやMEWDSなど、原因不明の網膜の疾患の多くに太陽光線が関与していると推測されています。

ところで、パソコンやスマホ、LED照明などから出るブルーライトが目に悪いという事を聞いた事は無いでしょうか。太陽凝視をすることで、その何百倍何千倍ものブルーライトを一番大事な網膜中心部に浴びせることになるのですが、それでもいいのですか。

★ご質問は河野眼科ホームページから
by kounoganka | 2017-03-16 09:44 | 網膜・脈絡膜

太陽凝視のような馬鹿なことは即刻やめましょう


夜分に失礼します。どうしても眼科医の方に質問がしたく、メールを送らせていただきました。

太陽凝視すると松果体が活性化する、と聴いて最近見てしまっています。

太陽を昼間、何十分も見続けることは可能でしょうか?
また、太陽を見続けると全盲になりえますか?

見えないところができたとしても、時間が経てば回復したりはしませんか?

太陽を見続けて失明した人は実際にいますか??


検索するとウジャウジャ出てきますね。どのサイトからもオカルト臭が漂ってきます。目の構造すら知らない人は好きなことを書けますね。まさに、

Fools rush in where angels fear to tread.

です。その証拠に、一番関連ありそうな眼科医のページは見つからないでしょう。そんな恐ろしいことを眼科医が認めるはずが無いからです。当たり前すぎて評価に値しないからかもしれません。

加齢黄斑変性をはじめ原因不明の黄斑疾患は多種多様にありますが、その多くが太陽光線が原因の一つだと思いますよ。そんな馬鹿なことは即刻辞めましょう。但し、朝日、夕日程度なら、短時間であれば問題ないと思いますので、信じてやっている人を止めはしません。

★ご質問は河野眼科ホームページから
by kounoganka | 2017-02-27 15:20 | 網膜・脈絡膜

病的近視?


私は近視がとても強くD-8.0と-8.5です。これは病的近視なのでしょうか。また、脈絡膜萎縮があると病的近視なのでしょうか。回答お願いいたします。


わかりません。近視の強さで決まるものでもありませんし、網脈絡膜萎縮の有無で決まるものでもありません。実際に眼底検査をして総合的に評価します。病的な変化が眼軸の延長に起因する場合に、病的近視と表現することがあります。また、ここまでは正常、ここから病的近視と線引が出来るものでもありません。

-2.0ジオプターの軽い近視でも、脈絡膜萎縮が強く視野が欠損している人もありますし、-10.0でも近視性の変化が全く起こっていない人もあるのです。

★ご質問は河野眼科ホームページから
by kounoganka | 2017-02-18 16:13 | 網膜・脈絡膜

網膜色素変性症の白内障手術


はじめまして、網膜色素変性症です。両眼の損失率96%となってます。この状況は、10段階で評価すると何段階ぐらいの重症度ですか?

それと今年は、白内障の手術予定しといてくださいと言われました。日中は眩しくて前が見ずらい症状あります。眼鏡かけても、かわりません。右目だけ常時ぼやけてる感じがします。

網膜色素変性症の方は水晶体の周りの線が弱いので手術はリスクを伴うと言われたので凄く心配ですけど、失明する率は高いのですか?

それと、網膜色素変性症の人は、単焦点レンズと多焦点レンズは、目の状況に良いのは、どちらの方が良いのですか?


10段階の評価の意味がよくわかりませんが、身体障害2級相当です。

網膜色素変性症では、水晶体を周りから支えている線維が弱い場合があります。人工水晶体は元の水晶体の透明な殻の中に入れますので、人工水晶体の重さでその線維が切れて、位置がずれることがあります。(人工)水晶体脱臼とか亜脱臼と言われます。失明するわけではありません。見えにくくなったり、場合によっては摘出手術が必要になります。手術中にそれが起こり、人工水晶体を入れられなくなる可能性もあります。

どんなレンズを入れるかは主治医とよくご相談ください。高額な多焦点レンズにどれだけの価値を見出すかは人それぞれです。また、病気を悪化させない為の紫外線遮断効果のあるレンズで、尚且つ、網膜色素変性症特有の見え方を改善するような着色を施した眼内レンズが理想的ですが、多焦点レンズにそのようなバリエーションがあるかどうかは知りません。主治医にお聞きください。

★ご質問は河野眼科ホームページから
by kounoganka | 2017-01-18 15:47 | 網膜・脈絡膜

飛蚊症が増えた?


飛蚊症が気になり、受診したところ、加齢による後部硝子体剥離が始まっていて、現在のところ網膜に異常はないが、網膜にうすいところがあるので、飛蚊が急に増えたら再受診するように言われたのが、およそ1ヶ月半ほど前のことです。

最近、飛蚊が2個ほど増えたような気がするのですが、それは「急に増えた」うちに入りますか?後部硝子体剥離の症状と、病的(網膜裂孔、網膜剥離など)な変化と区別できることは何かありますか?少しの変化にとても敏感になっています。どうか、アドバイスをお願いいたします。


その程度なら急に増えたとは言えませんが、それをもって、何も起こっていないとは断言出来ません。また、何かが起こるとしたら、後部硝子体剥離が発生して1~2カ月と言われていますので、受診した方がよいでしょう。

毎日、片目を隠して視野の確認をしていますか。一部分が見えないという事があれば網膜剥離等が起こっている可能性が高いです。急いで受診しましょう。ただし、そのような症状が無いのならば、起こっていないというわけではありません。気が付かないだけかもしれません。

★ご質問は河野眼科ホームページから
by kounoganka | 2016-12-13 11:27 | 網膜・脈絡膜

治っても見え方が戻らない


1年ほど前から一部直線が歪んで見えたり、暗点がありましたので、家近くの眼科を受診しました。医師から精密検査が必要なので検査機器のある病院に紹介するということで病院を紹介されました。

紹介させた病院でOCT検査、眼底検査を受けて医師から「両目とも中心性漿液性脈絡網膜症」と診断されました。「自然に治るので3カ月後に再検査する」ということでその日は家に帰りました。

3カ月後の検査で、網膜色素上皮下にあった水は自然に吸収されたとわかったのですが、見え方が変わらなかったので医師に確認したところ、「水がたまり網膜に栄養がうまくわたらず網膜細胞の機能が低下したため歪んだり、一部見えずらいところがあるけれど、中心よりすこし離れているので問題ない」と言われました。現在も症状は、悪化はしていませんが、見え方は変わりません。

中心性漿液性脈絡網膜症が治っても見え方は、元には戻らないのでしょうか?お忙しいとは存じますが、先生のご見解いただけますと幸いです。


網膜はその下の脈絡膜から栄養をもらって生きています。中心性漿液性網脈絡膜症では、網膜と脈絡膜の間に隙間(剥離)が生じることで、網膜への栄養補給が出来なくなります。長期にわたると網膜が栄養失調になって、細胞レベルで死んで行きます。網膜が復位するまでの期間が長いほど、網膜の機能は戻らなくなります。それで一部に見えない部分が残ったのでしょう。1年は少し長かったのでしょうね。

また、剥離した網膜は完全に元の場所にくっつくとは限りません。少しずれた位置にくっついて治癒してしまうと、歪んだ見え方のままになります。慣れるしかないでしょう。

★ご質問は河野眼科ホームページから
by kounoganka | 2016-12-03 16:43 | 網膜・脈絡膜

近視による網脈絡膜萎縮


強度近視(右-10/左-11程度)で、失明を心配しています。先日飛蚊症があり眼科を受診したところ、網膜が一部薄くなっていると言われました。それ以外の問題は特にありませんでした。

それから色々調べるうちに、強度近視で失明することもあるということを知り、とても不安に感じています。近視で失明した目には、幼少期より視神経周囲びまん性萎縮があるというニュースをみました。幼少期の状態は分かりませんが、網脈絡膜萎縮は特に伝えないこともあるという先生の以前の回答を見て、自分も萎縮している部分があるのではないなどの心配を感じてしまいます。通常びまん性萎縮があれば伝えられるものなのでしょうか。

検査はOCT・眼底・視野などの検査をしました。少しのことでも色々考えてしまいとても不安になっています。何かアドバイスいただけませんでしょうか。よろしくお願いします。


詳しく検査をして説明を受けたのに、何か重大な問題を隠しているのではと心配しているわけですね。まあ、もしかしたら、そういう先生もいらっしゃるかもしれませんね。どうしても心配なら、電話して確かめてはいかがでしょう。それでは申し訳ないと考えるなら、再診すればいいんじゃないでしょうか。

でも、再診して、びまん性萎縮は無いが軽度の萎縮がありますと言われたらどうしますか。今度は、それが広がって失明するんじゃないかと心配するのですか。軽度の網脈絡膜萎縮は近視の眼には普通にみられるものですので、これは避けられないと思いますよ。「網膜が一部薄くなっている」というのが、これにあたるのかもしれません。

近視の強い目には、様々なリスクがあるのは確かですが、注意をすることで重大な問題は回避できると思いますよ。定期検査を受けるとか、異常を感じたら早急に再診するとかです。心配することは何の解決にもなりません。疑問は診察した眼科医にぶつけて解決してください。

★ご質問は河野眼科ホームページから
by kounoganka | 2016-10-19 17:49 | 網膜・脈絡膜

網膜色素変性症の心配


大学生です。家系的に眼病持ちが多く、幸いに失明者はいないものの病気には注意しています。特に緑内障持ちが多いため、定期的に眼科で検診と無散瞳眼底カメラ、OCTの撮影を受けています。

そんな中で最近網膜色素変性症という病気を知り、身内に罹患者はいないものの、自分に夜盲症の気があるような気がしてきました。この年まで特に自覚しないような夜盲症などあるのでしょうか?ただの気にしすぎでしょうか?仮に症状が確かだとして、症状が出るほど進んでいたら無散瞳のカメラでも網膜の異常が今までに発覚しているでしょうか?


ゆっくり進行する網膜色素変性症なら、大人になるまで気が付かないことはあります。しかし、症状が出ているのに眼底写真に写らない網膜色素変性症はありません。定期検査を受けていますので心配いらないと思いますよ。

★ご質問は河野眼科ホームページから
by kounoganka | 2016-09-26 19:10 | 網膜・脈絡膜

後部硝子体剥離から


先日、後部硝子体剥離と診断されました。いまのところ網膜剥離などはないそうですが、私の場合、網膜に薄い部分があるので、裂孔や剥離を起こす可能性があるので注意するように、と言われ、大変心配になりました。

そこで質問です。後部硝子体剥離から網膜裂孔、剥離に進んでしまう人の割合は、先生のご経験からでどのくらいであるか教えていただけると幸いです。


後部硝子体剥離は誰でも起こります。網膜裂孔は時々見ます。網膜剥離はたまに遭遇します。

割合を聞いて一喜一憂するよりも、見え方に異常を感じたらすぐに眼科受診するよう心の準備をしていてください。その日に入院して手術ということもあります。入院手術の出来ない眼科に通院している場合、病院紹介の都合がありますので、なるべく早い時間に受診してください。

★ご質問は河野眼科ホームページから
by kounoganka | 2016-09-20 16:30 | 網膜・脈絡膜

原田病か


左目の中心暗点(黄色から黒)、歪みを発症。一度中心性網膜症(CSC)と診断された直後、原田病の疑いありとして検査をしました。概ね次のような結果とその後の診察ですが、原田病の可能性は高いでしょうか。
・右目は症状なし。発熱、難聴等なし。
・左右とも脈絡膜が厚くなっている。
・左目のOTC結果による水ぶくれが、一つの山型でなく、三つの山が重なっているようになっている部分がある。
・蛍光造影剤画像で漏出がある(山型の画像に加えて、山の中腹から下向きにお椀のような点々が見られる)。
・頭部MRI異常なし。
・髄液はPT-INRが高く採取できず(ワーファリン服用)。
・白血球異常なし。
経過
・リンデロンを処方された後、左目中心暗点の暗さが薄くなっています。近くの文字等は見えませんが、遠くのものは影を通して見えるようになってきました。
・左目視力が低下(矯正後0.9→0.5)。近くの物の見え方が悪くなってきています。
・左目は発祥前より近視の度合いが少なくなった気がします(遠視化?)。元々両目とも-1.5程度の近視+老眼です。


OCTと蛍光眼底造影の所見からは原田病だと考えます。少し良くなってまた悪くなったような症状の変化ですね。近視の軽減、老眼の進行を感じるのは、網膜が前方へ移動しているのかもしれません。つまり剥離が大きくなったのではないかと推測されます。

十分な検査のできる病院で治療されていますので、そこに任せるのが良いと思うのですが、症状の悪化を感じたら遠慮なく予約外でも再診すべきです。

★ご質問は河野眼科ホームページから
by kounoganka | 2016-07-31 12:09 | 網膜・脈絡膜