仮性近視と「目薬を使った検査」 |
Q 小学3年になる子供の事でご相談お願いいたします。1年生の春に携帯ゲーム機を購入してから視力が下がり始めました。1年生の秋の学校の視力検査で0.6位で、眼科を受診しました。近視で矯正視力も出てるとの事。本人も黒板も見えるとの事でこのまま様子を見て下さいと言われました。2年生の春の視力検査でも0.5位で、再度眼科を受診。このまま様子を見て下さいと言われました。 2年生の秋の視力検査で、0.3だったため再度眼科を受診したよころ、ミドリンMという目薬を寝る前につけ、眼の体操(近くのカレンダーと遠くのカレンダーを交互に1ヶ月分を見る)を一日2回行う様にと言われました。 11月~3月までの5ヶ月間やりましたが、視力は上がらず、0.2と0.3だったため、視力回復を諦めた方が良いと言われ、眼鏡の処方箋を作って頂きました。 右-0.75D、左-1.0D 1、仮性近視かどうか判断するには「目薬を使った検査」や「雲霧法」の検査をすると書いてあるホームページを見かけたのですが、この様な検査はしていません。少しでも良くなる可能性があるなら、もう一度別の眼科で検査を受けたいと思うのですが、5ヶ月もミドリンMを使って効果がないので、諦めた方が良いのでしょうか? 2、視力が悪くなり始めの1年生の時に、仮性近視かどうかの検査をして対処していればもしかして治っていた可能性はあったのでしょうか? 3、初めて眼鏡を作る時は、「目薬を使った検査」をした方が良いと書いてあるホームページを目にしたのですが、目薬を使った検査はしていません。今回の処方箋の通りに眼鏡を作っても大丈夫でしょうか? お手数おかけしますが、ご回答よろしくお願いいたします。 A 全く問題の無い診療内容です。良い眼科医にかかられていると思いますよ。ただし、説明不足でしょうかね。 1.「目薬を使った検査」は、毎日点眼しているので改めて点眼する必要はありません。「雲霧法」は遠視プラス仮性近視の場合はする価値はありますが、お子さんの場合は不要です。5ヶ月間の十分な点眼の結果、仮性近視ではないと診断したわけです。 2.近視と仮性近視は全く別のものです。近視は眼球の長さ、仮性近視は筋肉の緊張です。仮性近視を放置しても近視にはなりません。1年生の時に詳しい検査をしていたとしても、軽い近視で仮性近視ではないという診断で、同じ結果になります。しかもその時点で「正確に」診断しようとしたら、1週間ぐらい見えにくい状態が続くような点眼を使う必要があり、普通はそこまでしません。またもしかして、1年生の時点で、仮性近視の正確な診断が付いて治療を開始したとしても、それとは別に近視が起こりますので、現在は同じ強さの近視になっています。仮性近視の治療をしたら近視にならないわけではないのです。 3.「目薬を使った検査」を継続的にやっておりますので、これ以上の検査は不要です。また一般的に、眼鏡は普通の状態で使用しますので、普通の状態での処方で大丈夫です。必ずしも「目薬を使った検査」が必要なわけではありません。「目薬を使った検査」をしてから処方するのは、遠視や弱視など別の病気が疑われる場合です。 ★ご質問は河野眼科ホームページから |
by kounoganka
| 2009-04-02 16:18
| 視力・斜視
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