瞳に斑点-3年で再診? |
Q 50代女性です。年末に、右目の瞳に、黒っぽい抹茶色のような点と、黒目の輪郭あたりにも同じような点を見つけ、眼科を受診しましたが、その診断結果が不安で、具体的にどういう症状なのか、予防策はないのか、何が原因で出来たものなのかなど、どうか教えていただきたいのです。 実は、失明する可能性もあるという先生の言葉に動転し、ちゃんと、あの時の先生の言葉を覚えていないくらいなのです。記憶にある内容は、(言葉の順番は、順不同と思います) 「あぁ、これね、だんだん、時間をかけて大きくなるよ。」 「大きくなったらレーザーで治療する。それでうまくいく場合もあればうまくいかなかったらもう1回。」 「でも、レーザーは2回までしかできない。失明する場合も。」 「また3年後に診察しに来て。」 という感じです。 私は、事務職をしていてパソコン画面をずっと見ていますから、目を酷使してはいけないのかと転職も考え、年始から最近まで、かなり気分が落ち込んでしまっていました。今の時代ですし、仕事量も減るならパソコンの頻度も減るかな、と、目にある斑点も見て見ぬふりをして過ごしているような状況です。 実は今、左の目にも、点があるのを知っているのですが、先生が、3年後に来なさいとおっしゃいましたし、どうしたら良いものか、と、不安な気持ちのままです。インターネットであちこち探しても、斑点が出るのは白い点、とありますし、目に違和感もありませんし、視界がゆがむ自覚もありません。そんなところへこちらのホームページを見つけました。どうか、教えていただきたいのです。よろしくお願い致します。 私は、普段近視でメガネを着用しており、時々コンタクトを着用しております。 A 結論から言いますと、指示通り今は何もせず3年後に再診してください。診察をしてそれが何かを知っている専門家の言う事ですので、それ以上確実な事はありません。 正直に言いまして、あなたのご説明では、それがどういう状態なのか解りません。「瞳に」というのは正面から鏡で見て眼球の中心に見えるのですよね。深さは解りますか。角膜の表面なのか、水晶体の表面なのか解りますか。「抹茶色」というのは緑色ですか。それとも「まっ茶色」ですか。水晶体表面に茶色い虹彩色素が付く事はよくあります。虹彩毛様体炎の既往があるとよく見られます。「黒目の輪郭」というのは直径12ミリぐらいの黒目と白目の境目でしょうか。それとも、直径3ミリぐらいの黒目と茶目の境目でしょうか。どちらにしてもレーザーで治療というのもよく解りませんねえ。 角膜の内部にある角膜変性かもしれませんね。視力に影響するようならレーザーで削り取る事は確かにあります。それがうまくいかない場合は、角膜移植をする場合もあります。進行の度合いもゆっくりしていますので、殆どの患者さんは放置しています。遺伝性の疾患です。 どちらにしても、3年間放置しても大丈夫なものですので、無駄な心配はしないほうが良いと思います。どうしても心配なら再診してください。別の眼科を受診するのも良いと思います。 ★ご質問は河野眼科ホームページから |
by kounoganka
| 2009-02-04 10:48
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