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河野眼科ホームページに寄せられた目に関する質問や相談にお答えするページです。なお、コメントを付けることはできません。河野眼科ホームページからお願いします。
by kounoganka
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1歳10か月の不同視


子供(1歳10ヶ月)の遠視についてご相談します。小児科でたまたま受けた視力スクリーニング検査(スポットビジョンスクリーナーによる検査)で、不同視(右目の遠視)という結果がでたため、眼科の受診を薦められました。
右目 SE+3.00 DS+3.75 DC-1.75 Axis@49
左目 SE+0.50 DS+0.75 DC-0.75 Axis@50
とあります。

まず近所の眼科(眼科、小児眼科を掲げている)を受診したところ、視能訓練士による検査(縞模様のプレート、くまの絵を使った検査など)や、オートレフ検査を行い、医師の診察にてスクリーニング検査と同じく右目の遠視があるようだと言われました。その程度は重くないので、今後目薬(サイプレジン)をさしてより精密に調べる検査を行い、それによって眼鏡やアイパッチの治療を行うもしくは初めから大きな病院を紹介することもできると言われました。

2軒目に、小児眼科の専門である眼科を受診し、結論からいうと今すぐに眼鏡の治療は必要ではないという診断でした。こちらでは視能訓練士による検査はなく初めから医師の診察で、部屋を暗くしたり明るい状態で先生が子供の眼を見ました。目薬をさしての屈折検査もこの年齢では正確さに欠け、今なんとしてもすべきことではないとのことでした。

斜視や眼震も見られないし、まだ1歳であるため本当に右目の視力が悪い状態かが分からないことや、たとえ遠視があったとしても、自分で見える見えないの意思表示ができる3歳になってからの検査、治療で遅くない。3歳になってからは早めの治療が良いが、それよりも早くする必要は現時点では見つからない、1歳から眼鏡をしたからと言ってその分早く眼鏡をやめられるというものでもない、というお話でした。

その場では理解したつもりでしたが、子供の遠視の治療は早い方がいいと聞いたことや、せっかく早く見つかったのにあと1年以上何もせずに、さらに悪くなったりすることはないのかと心配が残っています。また、遠視があるからと言って必ずしも弱視になるというものではないのでしょうか?遠視と弱視の違いもよく理解できないでいます。

長文で申し訳ありません。よろしければ河野先生の見解をお聞かせください。


大変遅くなり申し訳ありませんでした。6月7月と、医師会の当番で眼底写真の読影が山ほどあり、なかなか時間を取れませんでした。

微妙な度数ですね。等価球面度数の差が2.5ジオプターで、遠視の強い方の眼の乱視が強いですので、右眼が弱視になる可能性は確かにあると思います。両目で見るとバランスが悪いため、遠視の強い右眼からの情報を脳がシャットアウトして見えなくしてしまうのです。これを不同視弱視と言います。

どちらの眼科の指示に従っても最終的には問題ないでしょうが、心配でしたら初めの眼科が良いでしょう。2番目の眼科は知識と経験が豊富で、僅かなデータでも何年か先まで見通せる(と考えている)のかもしれません。

はじめの眼科を選択した場合は、おそらくまもなく眼鏡をかけることになるでしょう。早くから眼鏡をかけることで弱視にならない可能性が高く、もし万が一弱視だと確定した場合でも、何カ月間か毎日何時間か片目にアイパッチをする訓練で、弱視から確実に抜け出せます。しかしメガネは10歳まで外せません。

2番目の眼科の場合、3歳から眼鏡を掛けますが、おそらくその時点で弱視になっているため、同時に訓練が始まります。期間は早くから眼鏡をかけた場合より長くなります。しかしメガネは10歳まで外せません。不同視(左右差)が強くないですので、普通はこれくらいで問題なく対処できます。4歳でも5歳でもきっと大丈夫でしょう。

★ご質問は河野眼科ホームページから
by kounoganka | 2017-07-21 15:35 | 視力・斜視
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