緑内障でないのに点眼、内服、レーザー、手術 |
Q 小学4年生のときに近視で眼科にかかったのですが、その時にに「眼圧は高め」と言われていました。19歳で眼科を受診したときも同じく「眼圧が高い」と言われました。 30代を迎えた頃、「眼圧が毎回高いので、視野検査を受けた方がいい」と言われ、毎年1回視野検査を受けていました。視野に異常はなく、それまでの眼圧は直接(ゴールドマンアプラネーション)計って20~23くらいだったと思います。 40代になり眼圧が少しずつ上がりはじめ、去年の夏あたりに直接の検査で24~25くらいに上がり始めました。先生に点眼による治療を始めた方がよいと言われましたが、目薬を一生さし続けなければならないとの言葉に、躊躇してしまい、1ヶ月様子を見てもらいました。が、一か月後の検査で空気の機械(ノンコン)で眼圧が27になったことから、直接眼圧を計ることなくトラバタンズという目薬を渡されました。 その後、視野検査に異常はありませんでした。眼圧は「20~22」程度に落ち着きましたが、それまでとは違う先生に(A医師とします)診てもらった時に「17」くらいまで下げたいからと「グラナテック」という目薬を追加されました。 それを使用してからは、眼圧が「16~18」程度に落ち着いていたのですが、3月の初旬に充血が引かないのが気になり、アレルギーの薬をさしても一向に充血が引く気配がありませんし、2か月たった今でも充血したままです。ぶどう膜炎や強膜炎などといった、怖い病気ではないだろうかと不安でしょうがなく、眼科を受診したところ、A医師に「目の中はきれいだし、角膜のキズもなおっている。おそらく、眼圧の目薬の影響だろう」ということでした。眼圧は直接で「25」だったため、さらにエイゾプトという目薬を追加されてしまいました。 先生曰く「目薬は4種類まで増やせるから。それで下がらなかったら、内服で、それでもだめなら、レーザーで、それでもだめなら手術だから」と。「視神経に異常があるんですか?」と質問したところ、「視神経は関係ない。視野だから」との返答が返ってきました。「高眼圧症なんですよね?」の問いにも「高眼圧も緑内障も行きつく先は同じだ」という返答でした。 4人の医師に診ていただきましたが、A医師に当たった時だけ、なぜか眼圧が高いです。眼圧が22~23を超えると「ダメだ」と言って、いろんな薬をためすのではなく、どんどん薬を増やしていくその方針にも疑問を抱くようになりました。 話が長くなりましたが質問です。 ① 眼圧を下げる目薬の副作用によって1日中充血続く状態が長期間にわたるというのはよくあることなのでしょうか?目薬を変更することで、回避できたりはしますか?また、トラバタンズのみの点眼をしばらく続けるというのはリスクが大きいでしょうか? ② 眼圧が16~17を目指すため、視野に異常がなくても眼圧が22~23の状態で目薬は増えていくのですが、高眼圧症の治療としては適当なのでしょうか。 ③ 視野に異常がなく、高眼圧症というだけで、レーザーや手術をする必要はありますか? ④ ぶどう膜炎や、強膜炎といった病気は、診察をすればわかるものなのでしょうか? A その病院でA医師以外に「点眼無しで経過観察をしてもらいたい」あるいは100歩譲って「トラバタンズのみで治療を続けたい」さらに「A医師の診察は受けないようにしてもらいたい」との希望を伝え、それが無理な場合は、全く別の眼科を受診してみるべきでしょうね。同じ病院で別の眼科医に診てもらったとしても、方針が覆るとは思えません。A医師の力が強い場合は、その病院ではどうしようもないですので、ややこしかったら、金輪際その病院に行かないようにしたっていいと思います。 まともな眼科では「空気の機械で眼圧が27になったことから、直接眼圧を計ることなくトラバタンズという目薬を渡され」るというような事はありえません。ノンコンという基準にならないデータを基準にして、緑内障の治療経過を見ていくことは出来ません。ゴールドマンで測りなおして以前より有意に上昇しているなら、念のための点眼開始も有り得るのですが、眼圧以外に問題がないのであれば、さらに経過観察が普通でしょう。 30年以上高眼圧でも緑内障にはなっていないのですから、視神経が丈夫なのです。今後も大丈夫とまでは言えないにしても、視野やOCTに異常がないうちは、まだ点眼開始する必要はないと思います。ただし、以前は間違いなく正常眼圧だったが、最近になって高眼圧が続いているのなら、点眼開始はやむを得ないというところでしょうか。 「「視神経に異常があるんですか?」と質問したところ、「視神経は関係ない。視野だから」との返答が返ってきました。」ということは視神経に異常はないという事です。さらに視野にも異常がないのですから、言っていることと治療内容が矛盾しています。 充血はグラナテックの副作用でしょう。よくあることです。ぶどう膜炎や強膜炎は見れば分かります。 ★ご質問は河野眼科ホームページから |
by kounoganka
| 2017-04-27 13:55
| 緑内障
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