受診する価値無し |
Q 緑内障の診断についてご意見をお聞かせください。 2年ほど前から近所の眼科に通っています。極度の心配性なもので、最初は飛蚊症が不安で受診をしました。その後もたびたび目に不安な症状があったもので診察を受け(すべて杞憂でした)、そのたびにOCTの検査を受けました。 OCTの結果について、当初先生は「強度近視で網膜が薄くなっている」と話していたのですが、あるとき急に「緑内障の徴候がある」と言われ、昨年夏に最初の視野検査を受けました。視野検査の結果に異常はなかったのですが、「長いスパンで経過を見なければならないから」ということで、その後も3ヶ月おきくらいにOCTの検査を受け、視野検査も何度か行っています。 もともと検査結果や目の状態についてあまり説明をしてくれない先生のため、私は自分が緑内障なのか、緑内障の予備軍なのか、それとも特に心配はないが念のため検査を続けているだけなのかさえわからず不安に怯えていました。こちらから検査結果等について質問しようとしても、返事は「次の患者がいるから余計な質問には答えられない」「そんなことどうでもいいでしょう」「眼科ではなく精神科に行け」などで、取りあってもらえませんでした。 先日またOCTの検査を受けた際、先生の思わせぶりな発言に不安を煽られ、べつの眼科の緑内障専門外来にセカンドオピニオンを求めにいきました。 その眼科で眼圧・眼底・OCTなどまた検査をしたところ、結果を見たそこの先生は「なぜこの結果で緑内障を疑っているのか」といったような不思議そうな顔で、「強度近視の緑内障の診断は難しいので、医者によって診断が異なることもあるが」と前置きした上で、緑内障ではないと思う、と言ってくださいました。 その先生によると、視神経乳頭の周辺に網膜の薄い箇所が多少あるが、緑内障に特徴的な視神経(視神経繊維?)に沿った薄くなりかたではないので、強度近視で網膜が薄くなっているためだろうとのこと(先天的なものかもしれないとも言っていたかもしれません)。また、視神経乳頭もとてもきれいで正常な状態なので心配はいらないといったお話でした。 強度近視なので、半年に一度程度の定期検診はしたほうがいいですよ、と勧められましたが、緑内障ではないと言われてひとまずほっとしました。 しかし時間が経つにつれ、自分に都合のいい診断をしてくれたからといって、本当に緑内障専門外来の先生の診断を信じてしまっていいのだろうか。緑内障専門外来の先生とはいえ、一度の検査で緑内障でないと診断できるものなのだろうか、と心配になってきてしまいました。また、もともと通っていた眼科に今後も通い続けるべきかどうかも迷っています。 経緯の説明が長くなってしまいましたが、2点質問をさせてください。 1. もともと通っていた眼科には、これまで2年間で受けた検査結果の蓄積があります。いい先生とはとても思えないのですが、緑内障の経過観察はデータの蓄積が重要と聞きますし、今後ももとの眼科に通い続けたほうがいいでしょうか(検査結果をもらうことはできませんでした)。 2. 視神経乳頭に異常がなく、視神経乳頭周辺の網膜の薄さが視神経に沿っていなくても、すでに緑内障に罹っているということはあるのでしょうか。 長々と書いてしまって申し訳ございません。ご意見いただけましたら幸いです。 A 1.今後も長く続く年月のうちのたった2年です。しかも、現在は緑内障とは言えない状態ですので、データの蓄積なんて無いのです。そんな眼科からの紹介状は必要ありません。ちゃんと説明してくれる眼科にさっさと転院しましょう。読んでいて腹が立ってきました。2度と行く必要はないと思います。 2.視神経乳頭に異常が無い様に見えても、或いは、網膜神経線維層の厚みの変化が緑内障の特徴的な変化とは違っていても、緑内障だという事はあります。難しいですね。 ★ご質問は河野眼科ホームページから |
by kounoganka
| 2016-11-08 16:12
| 緑内障
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