コソプトの妊娠中の危険性について |
Q 現在、妊娠中で、コソプトとアイファガンを1日2回点眼しています。 主治医には、前例があまりないので、影響があるかないかはいえないが、点眼時に目頭を押さえる方法で点眼すれば影響は少ないと勧められ、それを実行しています。 ホームページを拝見し、授乳には、アイファガンは、それほど影響がないように受け止めましたが、コソプトは、どうなのでしょうか? ネットで調べてみましたが、どれも妊娠中も授乳中も避けるべきとしか書いていませんので、とても不安です。 A コソプト1mL中には、ドルゾラミド10mg、チモロール5mgが入っています。 添付文書には、妊婦、産婦、授乳婦等への投与として 1.妊婦又は妊娠している可能性のある婦人には、治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること。〔妊娠中の投与に関する安全性は確立されていない。なお、本剤の成分であるドルゾラミド塩酸塩の動物実験(ウサギ、経口)において、母動物に代謝性アシドーシスを生じる用量を投与したとき、胎児の中軸骨格奇形が報告されている。〕 2.本剤投与中は授乳を中止させること。〔ヒト母乳中へ移行することがある。〕 (参考) 本剤の成分であるチモロールマレイン酸塩において、器官形成期のラットに500mg/kg/dayを経口投与した試験で骨化遅延が、マウスに1,000mg/kg/day、ウサギに200mg/kg/dayを経口投与した試験で死亡胎児数の増加が認められている。 と書かれていますが、それを言い換えますと、 1.病気(代謝性アシドーシス)になるほど大量のドルゾラミドを母親に投与した場合、胎児に骨格奇形が起こることがある。 2.略 (参考)チモロールを妊娠初期に、ウサギの場合200mg/kg/dayを経口投与したら胎児死亡が起こった。人間の体重50キロに換算すると1日当たり10グラムが危険ラインです。 点眼は両目で1日4滴で0.2ml。その半分の0.1mlを飲み込むと考えると、その中にチモロールは0.5mg含まれます。これは危険量10グラムの2万分の1です。 安全かどうかはご自分で判断してください。自分の家族なら全く気にせず使います。 ★ご質問は河野眼科ホームページから |
by kounoganka
| 2016-02-29 17:03
| くすり
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