眼圧を下げても進行する |
Q 正常眼圧緑内障の場合、眼圧を下げても進行する場合、がありますか? 神経保護の作用がある目薬アイファガン等が、あると知り、そちらも、念のため、追加して欲しくなりました。お医者様は、今のところ単剤で様子を見てるようですが、心配です。 A 眼圧を下げても進行することは当然あります。視神経が影響を受けない眼圧は、人によって違うのです。健常眼圧とも言います。 例えば、初期の緑内障が見つかった時点で眼圧が15mmHgだったとします。視神経の悪化を防ぐために眼圧を下げる必要があると判断し点眼を開始しました。眼圧が3下がって12になりました。1年後には眼圧は12のままなのに視野欠損が進行しました。さらに眼圧を下げる必要があり点眼を追加しました。その後、眼圧が10以下を保っている限り悪化も無く、健常眼圧は10以下であったと判断できました。 また例えば、初期の緑内障が見つかった時点で眼圧が15mmHgだったとします。視神経の悪化を防ぐために眼圧を下げる必要があるかどうか悩んで、経過観察になりました。何年経っても全く変化無く、点眼をしていない状態で健常眼圧を維持できていると判断しました。緑内障性の変化は初診以前に起こっていたと判断できます。 念のために点眼するのも悪くは無いでしょうが、そんなことを言っていたら、心配するたびに点眼が増えることになってしまいますよ。主治医とよくご相談ください。 ★ご質問は河野眼科ホームページから |
by kounoganka
| 2014-03-17 18:04
| 緑内障
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