予防的な意味から目薬での治療を開始 |
Q 「ぼやけた状態で視野検査」の質問をさせていただいた者です。お教えくださってありがとうございました。ぼやけたのはスタッフさんのミスだったんですか! 乱視の軸間違いの指摘を書いておられましたが、私は割と強い乱視があるのでもしかしたらそれだったんでしょうか…。人生初の検査で、しかも最初ピントが合ってから曇ったようにされたので、そういう検査方法なのかと疑いも持ちませんでした。次回一年後になりますが、万一またそうなったらきちんと聞いてみます。 「その部分」とは、OCTで赤や黄色で示された薄くなった部分のことでした。実際に見た先生のおっしゃった意味は「今は大丈夫」だと思いますし、事実神経が弱っているので、普通の人よりそこから緑内障になりやすいのではと不安になっていました。視野欠損はないが眼底で異常が認められる場合に、先生によっては予防的な意味から目薬での治療を開始することもあると言っておられました。先生はこうした治療についてはどうお考えでしょうか?もし差し支えなければお教えください。 まだなってもいない病気のことを不安にしていたらそのストレスのほうが悪いですよね。今はと限定されたとしても先生も大丈夫だと言われましたし、河野先生も薄いままでも視野欠損もなく過ごせる可能性を教えてくださったので、毎年きちんと検診を受けて備えていきたいと思います。今回はわざわざ本当にありがとうございました。 A 「予防的な意味から目薬での治療を開始する」と言っても、色んな状況があり、文章で理解できるように説明するのは難しいのです。 どこからを緑内障とするかが問題です。間違いなく眼圧の影響で少しでも視神経が変化していたら緑内障と診断して間違いではありません。その段階では視野に異常が無く「まだ緑内障にはなっていない」と説明しても間違いではないのです。点眼を開始したら「緑内障があるから点眼を開始する」という意味でもあるし「緑内障ではないが緑内障を予防するために点眼する」という意味でもあるのです。実際に点眼するかどうかは、様々な要因を総合的に考える必要があります。 前回書いておられましたが、「神経が薄くなる=緑内障にかかりやすい」は間違いです。緑内障なら、神経細胞が減少し、神経線維層が薄くなります。薄いからといって緑内障になりやすいわけではありません。 ★ご質問は河野眼科ホームページから |
by kounoganka
| 2014-01-18 17:49
| 緑内障
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