偶然見つかった視野欠損 |
Q 平成10年に転居するまで加古川に住んでおり、コンタクトレンズ、アレルギー性結膜炎などで何度か通院させていただいておりました。平成23年に飛蚊症の症状があり、近くの眼科を受診したところ、年齢のこともあり、一度視野検査をしましょうということになり、結果、片目の一部の視野が欠けていることがわかりました。眼圧が正常値であること、視野の欠け方が緑内障の特徴と違っていることから緑内障とは診断されず、経過を見ましょうということになりました。 その後、○○病院でも視野検査、MRIの検査をうけましたが、視野検査については、やはり緑内障と判断しがたいこと、MRIでは視神経に異常がなかったことから先天的な視野欠損かもしれない、が、緑内障の疑いも皆無ではないので定期的に視野検査、眼圧検査を受けて経過観察するようにいわれました。 昨日、近くの眼科(前出の眼科とは別)で視野検査をうけたところ23年の結果からは悪くなっておりませんでした。眼圧、眼底検査も異常ありませんでした。今回も経過をみましょうということで、緑内障の治療はしておりません。 ながながと書きましたが、私が河野眼科さまに通院していたころ、おそらく5年か6年ごろだったかと思いますが、コンタクトでお世話になっていたとき、視力が出ていないようなことをおっしゃっていたように思います。しばらく間をあけて受診したときにカルテに封筒(紹介状?)をはさんでおられたものをみられて、そんなことをおっしゃっていたように思います。その時検査の必要もお話になかったので大したことではなかったと今も思っ ておりますが、もし、カルテ等が残っており、当時から視野欠損の可能性があったかどうか教えていただけたら助かります。 A 自覚症状の無い視野欠損が偶然見つかったということですね。見つかって良かったというべきか否か・・・当院でその状況(症状と所見)なら視野検査はしません。「年齢のこともあり一度視野検査をしましょう」というようなことは普通はしないのです。視野検査をする正当な理由が必要なのです。 ○○病院で診てもらって経過観察(つまり治療は必要ない)だということですので、良かったじゃないですか。指示通り経過観察すれば、思い悩むこともありません。 ところで、残念ながら10年以上前のカルテは保存しておりません。保存義務はたしか5年だったと思います。「視力が出ない」と言っていたということですが、お使いのコンタクトで視力が出なかったのかもしれませんね。視力と視野欠損は別物ですので、切り離して考えて下さい。視力が悪くても視野は欠けません。 「カルテ等が残っており当時から視野欠損の可能性があったかどうか」についてですが、現在でも視野欠損を疑わせる所見が無いわけですので、当時に所見があったとは考えられません。でも、先天性のものであれば検査をすれば「視野欠損があった」でしょうね。しかし、前述しましたように、視野異常を疑わせる所見も自覚症状も無いのに視野検査をする必要はないのです。つまり当時は「視野欠損の可能性は無い」と考えていたということです。 それから、何軒もの眼科を回るのは良くありません。信頼できる眼科で経過観察をしてもらってください。 |
by kounoganka
| 2013-08-03 22:26
| 眼科検査
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