暗所でみにくく、眩しい |
Q 2年半前に緑内障が判明し以降通院治療中の身です。視野は、右目ほぼ上半分、左目は中心周囲及び鼻側が欠けています。治療前眼圧は両眼21、現在はリズモン及びルミガン点眼で両眼13~14で安定、進行もほぼない模様です。因みに近眼(裸眼で0.02程度)、3年前から老眼もひどくなっています。 ところで、2年前の眼科受診動機は、暗所での視力低下が著しい自覚症状があった故であり、そこで副産物的に緑内障が分かったため治療に入ったのですが、自覚症状としての眼の異常はそれを含め他にいくつもあります。列挙すると、 ①暗いところで見えにくい・・・7~8年前から自覚。暗くなると非常に見えづらく、夜間の自動車運転や夜道の歩行などが怖くて仕方がない。ただ、しばらくじっとしているなど慣れてしまえば見えるので、所謂夜盲ではないようだ。 ②まぶしい(明るいところ)・・・3~4年前から自覚。晴れた日の屋外や照明が明る過ぎる屋内など、まぶしくて見えづらい。かけたことがなかったサングラスを着用するようになった。 ③まぶしい(暗いところ)・・・ここ1~2年で自覚。夜間、対向車のヘッドライトや周囲の照明などがまぶしくにじんで見え、その区別(例えば信号とただの照明など)もつきにくい。雨の日はこれが著しい。 ④強コントラスト下で見えにくい・・・前述②③と同じことではあるが、例えば好天の屋外など強い明暗部が混在するような状況では、明所はまぶし過ぎ暗所は暗過ぎで見えづらい。 ⑤動体視力の低下・・・ここ1年で自覚。静止または歩行中は特に意識しないが、動くものや高速移動中に「追う」能力が落ちた。 ⑥左右の焦点が合いにくい・・・ここ1年で自覚。じっくり見据えればある程度見えるが、瞬時の視力が低下。視力検査では矯正で両眼1.0程度見えるが、それぞれ答えるのに5秒以上かかる。瞬間的なら0.5~6程度しか見えないように感じる。 ⑦左右の明るさ、色が違う・・・これは特に不便がある訳ではないが、右は暗めのモノトーン、左はその逆である。 これらは文字通り自覚症状なので、受診の際複数の医師に申し出て意見を求めましたが、大変はっきりした緑内障症状があるためか、これらには余り関心を持たれない?ようで、明確な説明もない上に、人によって意見はバラバラです。「それは多分緑内障が原因です」「緑内障は全く関係ありません」「何ともいえません」・・ 私にとって緑内障治療は勿論重要ですが、目下のところ実生活に支障を来たしているのは緑内障ではなく(たまたま視野欠損の左右重複がほとんどないためですが)、これらの症状の方なのです。何が原因なのか(緑内障か他の病気か単なる老化か・・)、何かの検査等があるのか、治療或いは矯正の可能性はあるのか、先生のご意見を賜りたく、よろしくお願いいたします。 A よくわかりません。これだけの自覚症状があれば、眼科医ならまず網膜色素変性症を疑うんじゃないでしょうか。でも複数の眼科医がそのことに言及していないとすれば、全く違うということでしょうか。 ERG(網膜電図)という検査を受けたことがありますか。網膜の光に対する反応を測定する検査です。開業医で持っているところは少ないと思いますが、受ける価値はあると思います。網膜色素変性症を除外することができます。 ★ご質問は河野眼科ホームページから |
by kounoganka
| 2011-07-12 16:51
| 網膜・脈絡膜
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