視界の端の歪み |
Q 初めまして。最近気づいたのですが、首を回すと一瞬左目の視界左端に一円玉ぐらいの大きさで、ルーペでものを見るときにピントが合っていない感じ(歪む?)のものが見えます。光視症の光ではないと思います。 これは普段の生活内では気がつかないのですが、光がない真っ暗なところや、明るいところでも意識してみようとすると見えます。(右目にも同じような症状が合ったのですがこれは一度だけでそれ以降は注意して探しても見えません) これが気になり眼科に行ったのですが網膜や神経に異常はないと言われました。しかし、原因は分からず今も見えるので自分の目がどうなってしまうのか心配でたまりません。このような症状は何故起こるのでしょうか? このごろは、内視現象や飛蚊症でストレスもあり,、目のことに神経が集中しているので、そのせいで普段見えないもの(脳が見なくても良いと判断しているものなど)が見えてしまっているのでしょうか? A 眼科で診てもらって異常無しでひとまず安心ですが、症状の原因の説明が無かったのなら不安ですね。もう一度電話ででも聞いてみるのが良いと思いますが、電話ではややこしすぎて説明不能かもしれません。 目の中には卵の白身状の硝子体と、硝子体が液状化した液体の部分があります。硝子体と液体は密度が違いますので屈折率が違います。境目で光は屈折しますので状況によっては歪んで見えることはあります。また、硝子体の中も密度が均一ではありませんので更に複雑になります。 硝子体は細くて長い線維で出来ており、動きますが固定されているともいえます。髪の毛が頭に固定されているようなものです。飛蚊症を観察すると、同じ形のものが同じ場所で、ある範囲の中を動いています。目を回転させたり頭を回転させると、回転する力と元に戻ろうとする力の関係で複雑な動きになったりします。その際に屈折率の高い部分が分厚くなると凸レンズ様の作用をおこし、このような症状が出てもおかしくないと思います。 真っ暗なところでも意識すれば見えるというのが確かならば、光視症かもしれません。硝子体の動きによって網膜が押されるか引っ張られているのかもしれません。変化があれば急いで眼科へ、変化が無ければ年に1回程度検診を受けられてはいかがでしょう。 ★ご質問は河野眼科ホームページから |
by kounoganka
| 2011-03-12 11:10
| 何かが見える
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