長引くフルメトロンの副作用? |
Q 今年はじめ頃に左目まぶたの腫れとかゆみ、視界のぼやけがあり、病院でアレルギー性結膜炎と診断され、パタノール0.1とフルメトロン0.1を処方されました。が、10日ほど点眼しても状態に変化がないため、別の眼科を受診しました。 そこでは「クインケ浮腫」と診断され特に治療は必要ないとのことで、点眼薬もすぐにやめました。その後症状はすっかり良くなったのですが、問題は最初の病院の薬を点眼してから急に眼圧が上がり、今も下がらないことです。 それまでの眼圧はいつも15~16あたりでしたが、点眼後初めての検査では眼圧が22、約5ヶ月たった今も20あります。 医師は「視神経に異常はないし、点眼したものもそんなにきつくないステロイドです。もともと正常値内高眼圧でしょう」ということで特に治療はしていません。でも、「もともと高眼圧」ではなかったのは確かです。気になるのですが、本当に何も対処しなくて大丈夫でしょうか。すみませんがご意見お聞かせいただければ幸いです。 A ご心配な部分以外の少し気になることに対しても書かせていただきますね。 片眼に点眼して片眼のみの眼圧上昇ならば、フルメトロンの副作用だと思われます。ステロイドレスポンダーという体質なのだと思います。リンデロンのような強いステロイドは要注意です。しかし、最高値(?)が22で徐々に低下しており、視神経にも異常がありませんので、眼圧を下げる点眼はせずに経過観察が普通でしょう。もちろん、両眼同じ眼圧になるよう点眼をするのは、面倒では有りますが悪い事ではないと思います。また、フルメトロンを両眼に点眼して両眼の眼圧上昇なら副作用かもしれませんが、無関係(偶然その他)かもしれません。片眼で両眼、両眼で片眼なら無関係です。 ところで、眼圧の数値はどこで測定しても同じというのが建て前であり理想でもありますが、実際にはそうでない場合があります。測定方法が違えば当然違ってきますし、同じ眼圧計でも測定者によって読み取りに違いが出ることもあります。特に、空気眼圧計は誰でも同じ結果を出せませが、データは全く信用できません。 クインケ浮腫は、皮膚の深いところに起こる「血管神経性浮腫」で蕁麻疹の一種です。深さの違いから蕁麻疹と違って痒みはありません。普通10日も続かないと思いますが、今となっては何かはわかりませんね。アレルギー性結膜炎には結膜所見があるはずですので、眼科医が結膜を診たのなら間違いは無さそうに思います。「状態に変化がない」とのことですが、10日間の点眼で痒みも取れなかったのでしょうか。痒みが取れて点眼をやめたのなら、はじめの診断は間違いではなかったと思います。 また、1軒目の眼科と2軒目の眼科を入れ替えて受診しても同じ結果だったかもしれません。或いは、1軒目の眼科に再診しても、10日間の経過から同じ診断になる可能性もあります。つまり、アレルギー性結膜炎が確かにある場合、はじめはアレルギー性結膜炎で治療し、浮腫が消えないのでクインケと診断するという事です。クインケが正しいかどうかは疑わしいですが。 ★ご質問は河野眼科ホームページから |
by kounoganka
| 2010-06-30 17:11
| アレルギー
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