乱視は矯正しないといけないのか |
Q(簡略化しています) 両眼に同程度の乱視があります。以前は片目のみに乱視の度数の入ったメガネを使用していましたが、2年前から眼鏡屋さんの勧めで、両眼とも乱視の度数の入ったメガネを使用しています。 ところが、いつまでたっても、新たに乱視の度数を入れた側のレンズの見え方に慣れません。測定すると視力は良いのですが、歪んだりぼやけたりします。眼鏡屋さんでは「乱視がある以上はしっかり矯正しなければいけません」とか「実際に存在する乱視は矯正しなければならず、その度数を入れられないというのは異常だから眼科で飲み薬を出してもらって下さい」などと言われています。 Q1:両目に乱視があるのに片目だけ乱視を入れられないのは異常でしょうか。 Q2:度数はS-4.00C-1.00AX180なのですが、やはり円柱レンズが使用されているのでしょうか。 Q3:乱視は円柱レンズが使用されていますが、逆に、乱視が一切入ってない場合は、どのように加工されるのでしょうか。視力検査の際は、近視、乱視とそれぞれ違い、実際のメガネレンズは乱視、近視で一枚のレンズに加工されていますが、いまいちよくわかりません。 A 元のご質問が極端に長く複雑で、それに対する回答を考えていたのですが、全体としてどなたにも理解できないような物になってしまい、それは破棄しました。改めて、ご質問を簡略化しそれに対する回答をいたします。回答自体は元のご質問(質問者にしかわかりませんが)に対する物とお考えください。 A1:異常ではありません。こういう方は時々いらっしゃいます。今まで乱視を矯正していない場合は、脳がその見え方を普通と認識していますのでこうなります。あえて乱視の度数を入れる必要はありません。「乱視があったら矯正しなければならない」というようなことは決してありません。飲み薬で改善するものでもありません。メガネをかける目的はよく見えるようにすることではありますが、それ以上に快適であることが求められるはずです。ですからご自身が納得できるものが最高なのです。 A2:Sが球面レンズ(普通のレンズ)で、Cが円柱レンズです。Cに数字がある場合はもちろん円柱レンズが使われています。この場合の「使われている」というのは、実際に円柱レンズが使われているのとは少々違います。 A3:片面が真平らのレンズを想像してください。Sというのは片面が平面で反対面が丸く膨れている、或いは近視のマイナスレンズなら丸く凹んでいます。Cというのは片面が平面で反対面がかまぼこ状に膨らんでいる、或いはマイナスの乱視レンズなら、かまぼこを押し当てたような凹みがあります。このSのレンズとCのレンズの平面どおしを貼り合わせたと思ってください。透明な接着剤で着けますので貼り合わせたことはわかりません。これで近視性乱視、遠視性乱視のレンズの出来上がりです。実際のメガネレンズは貼り合わせることはせずに、レンズの削り方で貼り合わせたのと同様の度数に仕上げます。もちろんSのみならば貼り合わせは不要です。 ★ご質問は河野眼科ホームページから |
by kounoganka
| 2010-06-26 13:50
| 視力・斜視
|
<< 長引くフルメトロンの副作用? | クロミフェンによる霧視 >> |